【朝日新聞ネットニュース】
— 田島亮 staff (@tajimaryostaff) 2023年11月9日
先日アフタートークに来て頂いた#中村竜太郎
記者に記事を書いていただきました!https://t.co/MeGHVorh9D
11/15まですみだパークシアター倉にて#光への道は遠く
是非お越し下さいませ!https://t.co/bLtZOr5BJL pic.twitter.com/grX0LmJdIW
■俳優の田島亮、過去の挫折からの復活を新たな舞台で示す|ジャーナリスト中村竜太郎の「七転八倒日記」テレ朝芸能&ニュース|テレビ朝日
(全文)『「1年くらい前に、蜷川(幸雄)時代の後輩・銀ゲンタくんから、舞台出演のオファーをいただきました。すみだパークシアター倉で2週間、僕を主役で古典劇をと。とてもじゃないけど客席を埋めることが出来ないと最初は断わりましたが、『好きな戯曲・好きな役者を集めていいので、何か一緒に出来ないか』と言っていただき、今回の無謀とも言える企画にたどり着きました」。
こう語るのは俳優の田島亮(36)。「すみだパークシアター倉」(東京・墨田区)で11月2日から11月15日まで、2週間にわたって上演されている「昭和大事件連続上演『光への道は遠く』」において企画、演出、出演までをこなす。
田島は現在、ヒラタオフィス所属。2021年放送の刑事ドラマ「アバランチ」(綾野剛主演)で、アバランチの正体に興味を持ち、やがて彼らの協力者となる週刊誌記者役を演じた。実はそのとき役作りのため田島から筆者に連絡があり、週刊誌記者とはどんな仕事をするのか、話をしたことがある。とても熱心で、演技に対する強い情熱を感じた。
しかし、田島には自らの失敗で招いた俳優としての大きな挫折がある。「花ざかりの君たちへ?イケメン♂パラダイス?」や「ROOKIES」に出演する注目の若手俳優だったが、2013年の舞台出演中に開演時間の勘違いで遅刻し、公演が中止に。その後、前事務所との契約も終了し、4年間活動を自粛していた。
「いま思えば、若い頃の僕の演劇に向かう姿勢は誠実ではなかったから、演劇の神様からの罰を受けたのではないか、と思っています」(田島)。
表に出ない間、一般企業で会社員として働き始めたというが、「普通に働くということがどれほど大変で、お金というものがどれだけ大事か、自分なりによくわかっているつもりです。それは、演技がうまくなることよりも重要な体験だったのではないか、と思います」(田島)。
また、同時期に劇作家の詩森ろば氏(映画「新聞記者」で日本アカデミー賞優秀脚本賞)と出会い、「その演技スタイルは、若いうちしか通用しないよ」と指摘を受け、価値観が180度変わり、演劇はチームプレーだということを徹底的に学んだ。詩森氏の取材に同行し、水俣、沖縄の米軍基地、福島原発など社会的事件のあった場所や人物たちにも触れてきたという。そうした体験から、田島が今回の舞台でコンセプトにしたのは、「帝銀事件」や「吉展ちゃん誘拐事件」、「三億円事件」という昭和の大事件を新たな視点で切り取るというもの。ISAWO BOOKSTOREやオフィスリコ、Acting Spaceといった各劇団のエース俳優が参集し、田島いわく「小劇場版スマッシュブラザーズ」なのだという。
「どうか舞台で、彼らが輝く姿を見てほしいと思います」。そう語る田島だが、彼自身も演劇に救われた一人なのかもしれない。』
田島亮くんの誠実な姿を演劇の神様は見てくれていると思います。