12月1日土曜日の夜。紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにてこまつ座『連鎖街のひとびと』観劇。
硬派な作品かと思っていたら・・すごく楽しかった。まさかオペレッタまで観られるなんて!体調不良者が出てしまい11月29・30日の上演がなくなってしまったことが悔やまれます。
時代の流れに追い詰められた劇作家二人 土壇場で発揮されるのは人の心の強さ
昭和二十年 旧満州国 大連市 とり残された劇作家たちに課された使命は通訳将校歓迎会の台本作り しくじればシベリア送りの状況下 時間も食事も俳優も何もかもが足りない中で生み出されたのは起死回生の逆転劇
井上ひさしがモリエールやモルナールなどに台本の結構を仰ぎ、浅草で学んだギャグを用い、台詞の調子をシェイクスピア、チェーホフらに意識して書き上げた本作、新たな実力派キャストを迎えて21年ぶり待望の再演。そのころの大連に、信じられないほどたくさんの、のちに名をなす若い日本人たちが必死の思いで生きていた ────井上ひさし