ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

回顧2017 演劇 

日経新聞「既成劇団の演出家が底力」(内田洋一さん)https://www.nikkei.com/article/DGXKZO24421780Y7A201C1BC8000/
蜷川幸雄が逝って1年、幅広い作品を手がけられる演出家の不足が覆いようもない。その中で既成劇団の演出家たちが底力をみせた。文学座の鵜山仁、上村聡史、高橋正徳、俳優座の眞鍋卓嗣らだ。鵜山が劇団外で演出した三好十郎の「その人を知らず」や杉浦久幸の「命(ぬち)どぅ宝」、上村が劇団で演出したやはり三好の「冒した者」、真船豊の「中橋公館」は、戦後とは、日本人とは、と問う重厚な仕事だった。」「不足を補うため、欧州から演出家を招く例も増えてきたが、総じて打率は低い。助っ人を支えるスタッフワークに物足りなさを感じる。東京芸術劇場がプルカレーテ演出で上演した恐怖劇「リチャード三世」は珍しく成功した舞台だ。」
「その場限りのプロデュース公演でがっかりすることが多い昨今、時間をかけた舞台づくりこそ大切にしたい。その点、世田谷パブリックシアターの「子午線の祀り」(木下順二作、野村萬斎の新演出)は見ごたえがあった。」
「不振の続く創作劇だが、東日本大震災後の時間をとらえる作劇には見るべきものがあった。被災地の絶望を取り残された者の視点で描く岩松了作・演出「薄い桃色のかたまり」、死者との対話を身体の不全感から見すえた岡田利規作・演出の「部屋に流れる時間の旅」、生の空虚さをしらじらとした会話に照らし出す赤堀雅秋作・演出の「世界」などだ。水俣病や女性の生理の物語に果敢に切り込む詩森ろば、事件劇に取り組む野木萌葱も注目の劇作家として浮上してきた。」
 
毎日新聞夕刊