2024年の観劇初めでした。
東京芸術劇場シアターウエストにて二兎社『パートタイマー・秋子』初日観劇。H列。
永井愛さんの戯曲は私が思っていたより数倍ハードに人の弱さを書いていてそれぞれの正義とか居場所について考えさせられズシンとしたまま劇場をあとに。ユーモラスな場面に笑っちゃうんだけど(とくに悩み多き恩田店長役の亀田佳明さんがチャーミングな場面多めです😍)
帰りに等身大パネルがロビーにありましたがネタバレになるので撮影NGでした。撮りたかった〜🫶
無料の当日パンフレットと1,000円のパンフレットがありました。22日発売の本も売ってました(買ってない…)。
初演は2003年、永井愛さんが劇団青年座に書き下ろした本だそう。演出は青年座の方だったのかな?20年前と今と変わっていないことに気づくことになります。
「夫が失業し、スーパー「フレッシュかねだ」でパートを始めた、セレブな主婦・秋子。しかし、そこは想像を超えたディストピアだった……」
あらすじ「樋野秋子(沢口靖子)は成城でセレブな生活を送る専業主婦。だが、夫の会社が倒産したため、働くことを決意する。パートタイマーとして働く姿を近所の人に見られたくなかった秋子は、自宅から遠く離れたスーパー・フレッシュかねだを勤め先に選んだ。しかし、そこは秋子の想像を超えたディストピア的世界で、賞味期限の改ざんやリパック、商品のちょろまかし、 いじめなど、あらゆる不正が横行している。正義感が強く世間知らずでほかのスタッフから浮いてしまう秋子は、大手企業をリストラされ、この店で屈辱に耐えながら働く貫井(生瀬勝久)と心を通わせるようになるが……。」
作・演出:永井 愛
出演:沢口靖子 生瀬勝久 亀田佳明 土井ケイト 吉田ウーロン太 関谷美香子 稲村梓 小川ゲン 田中亨 石森美咲 水野あや 石井愃一
美術:大田 創 照明:中川隆一 音響:市来邦比古 衣裳:竹原典子 ヘアメイク:清水美穂 舞台監督:澁谷壽久
【来週末また観るのでその後でまた感想書くけれど、以下、ネタバレしちゃうかもなので、まっさらで観たい方は読まないでね】
「フラッシュかねだ」というスーパーマーケットの2階にある控室が舞台。その部屋に【社会の縮図】が描かれていました。
本社から来た恩田店長や「フラッシュかねだ」の従業員やパートさんたちの仕事ぶりに誰もそうなりたくてそうなったわけではないという格差社会が生んだバックグラウンドが描かれていました。挫折とかコンプレックスとか皆抱えている…。
雑な仕事ぶりは控室やバックヤードに出ると思う。その実体験はいつか書こう。伊東屋のバイトを1日で辞めた理由が休憩室で耳にした会話だったとか、仕事を一回辞めて北海道のホテルで2ヶ月バイトしたときに感じたこととかね(パンフレットにあった亀ちゃんがスーパーでバイトしていたというエピソードに通じます)。
劇中で今は大宮に住んでいるという元・近所にあった八百屋のおじいさんが嘆いて言ったことにうなずきました。
スーパーマーケットの売り場に流すための曲を振りつきで何曲か歌う場面あります♬お楽しみに。
エプロンは赤じゃなかったけれど、劇場ロビーでお仕事されている皆さまの中には赤いエプロン姿も。
窪寺さんが店長にほの字になって、張り切って仕事するの、わかります。あんな素敵な見た目の男性でスキンシップ多めですから勘違いしちゃいますよね。(今の時代だとセクハラになるから店長気をつけて!)
不正が蔓延しているから何とかしようとしていたのについにそれを正当化していっちゃった秋子さん。実はすごくお金に困っていたことがわかり、仕事を覚えようと頑張るのではなくてそっちを選択するのかと辛くなってしまったけれど、ラストでそんな自分に気づいて、、きっと変わると思いたい。春日さんにも変化があったし(覚悟を決めたのかな?)。みんなもね。なので小見くんもバイトに戻り(配属は変えてね🥩というか、不正させるのはやめてね)「フレッシュかねだ」が地元で愛されつづけるスーパーマーケットになるように…と思いました。
つづきます。また書きます。来週末かも。
カフェ・パティオ ドゥ メトロ エチカ池袋店さんとのコラボメニューはあの「窪寺さんの美味しい豆腐グラタン」くぼんでらさんついにやったのね!良いほうれん草を用意してくれたのね。
パティオ ドゥ メトロ エチカ池袋店さんで二兎社『パートタイマー・秋子』コラボメニューが発売中です!メニューはあの「窪寺さんの美味しい豆腐グラタン」。ご観劇の記念にぜひご賞味ください。お店は東京メトロ池袋駅2b出口すぐです。 pic.twitter.com/0HFGzlsSBf
— 二兎社 OFFICIAL (@Nito_sha) 2024年1月12日