「薄いピンクの花びら肩に遊び上手な春の風」
お昼休み、桜を見た帰りに「act guide 2024 Season 19」の巻頭の若村麻由美×岡本圭人×岡本健一×ラディスラス・ショラー、小川絵梨子×ノゾエ征爾×千葉哲也×亀田佳明、藤田俊太郎ページを読んできた。どれも楽しみーー😊
ぴあステージ【連載】「中井美穂 めくるめく演劇チラシの世界」第66回は...4月から3期にわたり連続上演していく新国立劇場の演劇『デカローグ 1~10』(取材・文:釣木文恵さん 撮影:源賀津己さん)
今回のデザイン好き〜(新国立劇場はたまにどんな舞台か伝わらないデザインの時があるから)デザインは柳沼博雅さん。柳沼さんはシェイクスピアの『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』が初めてで、この『デカローグ』が2作め。シェイクスピア2作上演のデザインも素敵でした。
柳沼さん「ビジュアルには、まさにポーランドの集合住宅を使いました。表紙に緑の色を載せたのは、「(小川絵梨子さんの)ただきれいというのではなくて、何かビビッドな色がほしい」というリクエストを反映したものです。それは、物語の中で起こる事件や事故、それに対する心のざわつきなのかなと思います。」「小川監督が「窓を印象的に扱いたい。灯りがついたり消えたりというのは生活している証だから」と。確かに窓はドラマチックだなと思って、強調しています。」「とにかく情報が多いので、目にやさしくしたいという気持ちがありました。」
より多くの人がわかりやすいものを それ大事ーーーーー。
新国立劇場のプロデューサー茂木令子さん「表面の空の色も、「朝でも昼でも夜でもない、いろんな空が混ざっているのがいい」と小川さんのリクエストもあったので、それに合わせて何度か調整していただきましたよね。」
全体チラシに描かれた窓の「内側」を個別チラシに
柳沼さん「イラストを描いてくれたのはイラストレーターの安藤巨樹さんです。トーンが好きで、いつかお願いしたいと思っていました。」
中井さん「イラスト自体のモチーフはどのように決めましたか?」
茂木さん「小川監督が「プログラムAには、パソコンを入れてほしい」などの要素を伝えて。」
営業部宣伝担当の高橋美奈子さん「A、Bプログラムは小川さんの希望する要素を入れ込んだものを描いていただいて、C以降は柳沼さんが提案してくださいました。」
茂木さん「その中から小川監督が選んで、それを描いていただきました。個別チラシのイラストは、全体チラシで光っている窓の、部屋の中の絵なんです。「窓と、その内側をリンクさせたい」と小川監督が言っていて。」
中井さん「全体チラシと連動していると気付いたときにはハッとしました。」
茂木さん「柳沼さんから安藤さんに「必ず窓を入れてください」というお願いをしてもらったんです。そしたら小川さんが「よりリンクさせるために全体チラシの建物のビジュアルを個別チラシにも入れたい」と。」
イラストを取り囲む色枠について柳沼さん「全面に建物外観と部屋の絵を組み合わせてテキストを載せてみたら、やや散漫な印象があったので何かで締めたいなと。それと、作品について小川監督から伺った話をビジュアルに反映したいという気持ちもありました。そこで、メインモチーフである窓の、「フレームの中を覗き込む」感覚にできたらと思ったんです。映画にもスクリーン、劇場にもステージというフレームがあるので、チラシにもフレームを入れてみようと。」
柳沼博雅さん(デザイン事務所GOAT代表)www.behance.net