📍十篇の物語が緩やかに繋がる 新国立劇場『デカローグ1~4』開幕レポート
新国立劇場の5階にある、屋上庭園のつつじがそろそろ満開になりそうです!本日はあいにくのお天気ですが、週末などにぜひつつじを見にお越しください🙌
— 新国立劇場の演劇 (@nntt_engeki) 2024年4月18日
屋上庭園は8時〜18時のオープンです。
観劇されないお客様もぜひお散歩にいらしてください☺ pic.twitter.com/sebr4VgdVZ
📍 ↓『デカローグ』1〜4をご観劇された映画評論家の荻野洋一さんの充実したレポートです!
傑作『デカローグ』を完全舞台化―2024年7月まで、刺激に満ちた演劇体験が続く!( 文=荻野 洋一さん 制作=キネマ旬報WEB)
https://www.kinejun.com/article/view/37358
「 ポーランド映画の名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督(1941-1996)の最高傑作の呼び声高い「デカローグ」(1989)を、このたび35年という歳月をへだてて日本の精鋭演劇人が集ってその舞台化に挑戦、4月13日から東京・新国立劇場で上演されている。」
「〜 そして今回、まずは4話分を客席から見ながら改めて思い起こされたのが、キェシロフスキ映画というのはずいぶんと演劇との親和性が高いのだな、ということだった。キェシロフスキ作品は、これ見よがしのスケール感を誇ったりしないし、大文字の歴史で風呂敷を広げたりもしない。むしろ、等身大の人間たちのうごめきをじっと注視する。どこにでもいる、そして欠点だらけの人間という存在の喜怒哀楽、心配、愛憎、エゴイズム、執着、追憶、心的外傷、そしてなにかを示す徴候に寄り添っていく。 」
「〜 登場人物のさりげない進退が〈グランドホテル形式〉の豊かなゲーム性を醸しつつも、例外的に1名だけ各話に登場する男がいる。亀田佳明が演じるこの男は、ときに湖畔で焚き火する男だったり、ときに病院の当直医だったり、必ず各話で容姿を変えながら登場し、一言もセリフを喋らずに、主人公たちの運命に干渉しないまま観察している。天使にも見えるし、作者の分身のようにも見える。」
映画ファンの皆さまも新国立劇場小劇場に観に行ってくれたら嬉しいな☺️
🎞️今夜は『デカローグ5 ある殺人に関する物語』 を観ました。小説を映像化しているから視覚的にきつい。しかも黄色いフィルターを通した映像が効果的なんだと思う。乗車拒否を平気でするタクシー運転手。デカローグ2のドロタとアンドレが乗車拒否される。理由なく殺人を犯してしまう少年 (彼の過去に理由があるような、それを理由にしてはいけないような)。天使は彼の行末を知っていたのか…。死刑執行の日、用意する様子に胸がつまる思いでした。殺人と死刑(殺人)の話だから息苦しくなるけれど、ストーリーがすごくうまい。
【4月18日追記】📍ヴェールを脱いだ新国立劇場『デカローグ』、開幕レポート - ぴあエンタメ情報 https://lp.p.pia.jp/article/news/365752/index.html #ぴあ