【奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話】
「小泉八雲『怪談』から、常識・ 破られた約束・茶碗の中・お貞の話・宿世の恋…恐ろしくて、優しい、彼岸を描きます。
ヴィジュアルは、八雲先生の肖像写真と、自筆画をお借りしました。」
https://x.com/ikiume_kataru/status/1790520000786436208?s=46
イキウメの『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』
池袋の芸劇ボックスオフィスのみの扱いだけど
U25 3,500円 高校生以下 1,000円だから
若い皆さまぜひぜひ!イキウメおもしろいよーーー。
怪談が私たちを惹きつけるのは、何故だろう。
怪談は不思議なことが起こるものだ。
私たちの日常では起こり得ないできごと。
日常という枠組みを超えるできごと。
私たちはこの枠組みを少し、窮屈に感じている。
それを壊してくれるのが楽しいのだろう。
現実をぶち壊せ、見えるものがすべてじゃない。
怪談はアナーキーだ。
そして私たちは心のどこかで、
本当に日常の枠組みを超えた何かが存在することを信じている。
怪談はその真実にも触れてくれる。
ここではないどこかや、なにか大きな存在を感じさせる。
怪談は怖いだけでなく、畏怖を呼び起こす。
そしてその畏怖は、どこか安心をもたらす。
ここではないどこかがある、そう信じることができる。
日常を、苦しみの中にいる人にとっては避難所となるのだ。
怪談は優しい。
日常が揺らぎ、傾いている今、八雲の怪談は私たちに何を語りかけるだろう。
前川知大(脚本・演出)