【奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話】
「初演は、怪談を視覚的に表現しようとしていたように思います。でも今回改めて、視覚よりは聴覚なんじゃないかと感じています。八雲は耳の人だったと思うからです」(前川知大)
小泉八雲から聞いた話を語る会、夏の思い出にぜひ。
https://x.com/ikiume_kataru/status/1815563876286747135?s=46
イキウメン!
怪談は 昔も今も 変わらない
東へ西へ旅した八雲は 知っている
この世は実に 奇ッ怪だ
怪談が私たちを惹きつけるのは、何故だろう。
怪談は不思議なことが起こるものだ。
私たちの日常では起こり得ないできごと。
日常という枠組みを超えるできごと。
私たちはこの枠組みを少し、窮屈に感じている。
それを壊してくれるのが楽しいのだろう。
現実をぶち壊せ、見えるものがすべてじゃない。
怪談はアナーキーだ。
そして私たちは心のどこかで、
本当に日常の枠組みを超えた何かが存在することを信じている。
怪談はその真実にも触れてくれる。
ここではないどこかや、なにか大きな存在を感じさせる。
怪談は怖いだけでなく、畏怖を呼び起こす。
そしてその畏怖は、どこか安心をもたらす。
ここではないどこかがある、そう信じることができる。
日常を、苦しみの中にいる人にとっては避難所となるのだ。
怪談は優しい。
日常が揺らぎ、傾いている今、八雲の怪談は私たちに何を語りかけるだろう。
前川知大(脚本・演出)
スタッフ ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳 /美術:土岐研一 /照明:佐藤啓 /音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ /ヘアメイク:西川直子/舞台監督:山下翼 /プロップマスター:渡邉亜沙子 /
演出助手:山下茜 /所作指導:山下禎啓
宣伝美術:鈴木成一デザイン室 /写真提供:小泉八雲記念館 /舞台写真:田中亜紀
制作:坂田厚子 /票券:宍戸円 /制作デスク:谷澤舞 /プロデューサー:中島隆