ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

西瓜糖第11回公演『かえる』2回目★★★★★


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昨夜、西瓜糖『かえる』2回目の観劇してきました。今日中に思ったことを追記します〜。ネタバレもします〜。

西瓜糖第11回公演『かえる』★★★★★  初日 

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客席に入ると開演前から蝉と蛙が鳴いている。葉山で海が近いけれど波の音はしない。

終盤のある出来事(大家さんにとっては事件)により蛙がいなくなり、波音が聞こえるように。そしてラストは… その生命力の逞しさ、それは希望でもあるけれど、戦争は生命が軽く扱われる。その矛盾がなんとも言えない。

戦争中なので全員の胸と持ち物に住所と氏名、血液型が縫い付けられていました。それが、やっぱりそうよね〜な血液型🩸。血液型に詳しくないけれど一般的に言われているタイプなので「やっぱり」となったわけです。亮ちゃんの輝雄だけはそれをつけていないのでわかりませんが多分父親と同じO型か、またはA型だと思います。

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輝雄は自信家で自己肯定感が高いように見える振る舞いだったけれど、実は自己肯定感が低く、いちばん愛情に飢えた弱い人だった…。

真面目で出来の良い兄(戦死した)を認めていた帝大教授の父親に自分の価値を認めてほしくて、実家を養うために兄嫁を奥さんにしたり(頑張る方法が切ない)女性に対してけっこう酷い。病気で亡くなった母親がいた頃には戻れないから母の愛を求めるマザコン… だよね🤫

そしてうまくいかず(疎外感なのか焦燥感なのか)実家を逃げ出して、知り合った小料理屋の女将ミツも都合のよい女…母親のように甘えさせてくれる年上の女なわけで、ホッとする存在だけどLOVEな愛ではない。ミツさんもそれを承知で、でも女として〝子どもっぽい〟輝雄を放っておけない感じ…の性。ミツさんは見返りを求めるタイプには思えないけれど焼け出され、女学生の娘のために輝雄についてきたのね。

輝雄は純文学作家の一ノ瀬満の書生をしていて先生を越えられなかったことで挫折… 憧れていた編集長の常盤子が一之瀬の後妻に入り敗北…常盤子も輝雄が好きだったんだろうなぁ。でも出世のために先生を選んだ。 大衆文学で認められ売れっ子になり先生と立場が逆になったけれど… 輝雄にとってはどの女性たちより「父」そして母の存在が一番大きかったのだと思う。

終戦が伝えられての、あのラストシーン(お父さんにちょっと泣いた)。帝大の教え子たちを大勢特攻隊に送り出し死なせた責任を背負って生きていかなくてはいけないから廃人のようになってしまうのでは…と心配です。

と、とりあえず輝雄のことだけ書きました。登場する女たちがおもしろい…愛情深かったり貪欲だったり本音を隠していたり。次回書きたい(笑)


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千葉哲也さんやドラマ「私をもらって」の監督がいらしていたようです。昨夜↑追憶編の最終回でしたが亮ちゃん演じる工藤が悪魔となり黒幕とわかったところで終わりました。恋路編は悪い工藤がどうでるか… おもしろくなるといいなぁ。

カエル🐸の卵みたいな柄のワンピースで。f:id:Magnoliarida:20240902011343j:image