下北沢OFF・OFFシアターにて道産子と越後人の『直江津、午前五時五十九分まで』観劇。
偶然にも愛する人を亡くして一人になった45歳の生きる意味がわからなくなっている、デパートの惣菜売り場の唐揚げ揚げている普通のおっさん千葉智樹と元反社のおっさん永江龍之介の、人違いから始まるロードムービー。
亡くなった舎弟・五十嵐のお葬式に行きたいけれど324円(だったかな?)しかお金がない永江が交通費を作るために千葉に声をかけたのかもしれないけれど、千葉と舎弟の五十嵐は似ている設定だったので途中新潟の海で、清水さんの役が五十嵐に変わるも違和感はなく、それにより永江の過去がわかる…という流れ。
意外にもイキっている津村知与支さんとイキってない清水伸さんにジワジワきた。
津村さんは情けない役が多いから(笑)。昨日のトークでモダンスイマーズの蓬莱竜太さんも最初は逆では?と思いながら見ていたけれど、津村さんの千葉を見ていて「イキっているやつの中身は実は弱い」のだからいいんだと思ったそうで、そこが津村さんにピッタリでした。
(撮影:山崎伸康さん)
アフタートークで、津村さんは作・演出の深井邦彦さんにヤクザな男二人の芝居を書いてほしいとオファーしたけれど、出来上がった台本を読んだらこれだったと。さすがです、深井さん。
「あの夜に名前をつけるとしたら何?」
くだらないことで呆れたり笑ったり、美味しいとか、痛いとか、ひとりごとじゃなくて誰かと言い合いたいし、眠っている時無呼吸かどうか誰かに心配してほしいなぁと他人事ではなかったステキな舞台でした。
“あがきまくりの人生劇場”道産子と越後人「直江津、午前五時五十九分まで」幕開け(舞台写真 / コメントあり) https://natalie.mu/stage/news/594495
11月は津村さんと今日のアフタートークのゲスト増田有華さん(義理の妹役)の二人芝居『人という、間』があります。作は直江津、午前〜と同じ深井邦彦さん。同じセリフが出てくるとか?https://x.com/good_distance/status/1838559589626974708?s=46
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