



紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて二兎社公演49『狩場の悲劇』東京2回目【チケット 6,500円】11列センターブロック 上演時間:約2時間50分(休憩15分含む)
📌二兎社『狩場の悲劇』東京初日★★★★★
初日よりさらにテンポが良くなっていました。私が言うのはおかしいかもだけど、課題だった一幕も演じる皆の呼吸があってきて、客席の呼吸がそれに重なるようにあってきた感じ。
♢あらすじ♢「1880年のロシア。モスクワのある新聞社に、セルゲイという元予審判事が「狩場の悲劇」という自作の小説を持ち込む。それは、彼が実人生で遭遇した殺人事件を題材にしたもので、オーレニカという森番の娘とセルゲイ、知人の伯爵、伯爵邸の管理人が四つ巴に絡んだ愛憎劇。
小説を編集長に預けたセルゲイは、掲載の可否を聞くため、三か月後にまた現れた。「僕の小説には、どんな判決が下されましたか?」
まだ読んでいないと追い返そうとする編集長。だがセルゲイは勝手に小説を語り始めてしまい―――真夜中の編集室で「狩場の悲劇」が展開される。」
チェーホフの小説「狩場の悲劇」は読み始めて、ミステリーだから知らない方がいいと思って、早々に読むのをやめて、舞台を観ました!ロシア人たちの名前に愛称があるのも舞台で登場人物を見ながらの方がわかりやすいです。あ、最後の編集室(実在の事件)は先に読みましたが。小説は最初と最後に(実在の事件)の章があるんです。
以下ネタバレあり ラストはまだ内緒🤫
そう、編集室(編集長の書斎)で溝端淳平くん演じるセルゲイは勝手に小説を語り始め… 小説「狩場の悲劇」が劇中劇として生み出される。
亀ちゃん演じる編集長はそれを見ている、のではなく「いる」。困惑する編集長と、繰り広げられるセルゲイが主役の「狩場の悲劇」。そこに「いる」編集長のことが見えないお芝居の登場人物たちだけど、なぜかウサギや犬や猫に見えるらしい。
セルゲイにだけ見えてセルゲイとだけ会話ができて、たびたび〝つっこみ〟を入れて笑わせてくれる編集長のそれが客席の私たちがつっこみたいことと重なっている。とにかくおもしろい。一幕終わりにピロシキ1つ、ではなく2つ買った編集長。ピロシキも時空を超えていた。
〝見栄えの良い〟モテ男セルゲイ(溝端淳平)と乙女な伯爵(玉置玲央)の腐れ縁も好き。だけど、帝政ロシア時代の彼ら、実のところ身勝手な悪い男たちですよね。ふたりがチャーミングだから笑って見ているけれど、相当な悲劇ですよ〝狩場〟の。変貌していくオーレニカはふたりが目の前に現れてから夢見ちゃったのかなぁ…切ない。
週末にまた観ます。週末が待ち遠しいーーーーーー。
そういえば… キラリ☆ふじみで観た時はさらっと聞いていた、2つか3つの場面のセリフがラストの伏線になっている。何を書いてもネタバレになりそうだけど、ラストの場面があることで「狩場の悲劇」の… その登場人物たちが…報われると感じる喜び。 ルイージ・ピランデッロの『Sei personaggi in cerca d'autore』(ネタバレ避けるため、🇮🇹原題で書いておきます)を思い出す演劇ファンはきっといる。
📌オーレニカの愛称はオリガ、オーリャですが、チェーホフの妻の名前がオリガです!→オリガ・レオナルドヴナ・クニッペルは、1898年にコンスタンチン・スタニスラフスキーらが設立したモスクワ芸術座の、39人の設立時メンバーの一人で、アントン・チェーホフの戯曲『かもめ』(1898年、サンクトペテルブルク初演)のアルカージナ役、『三姉妹』(1901年)初演時のマーシャ役、『桜の園』のラネーヴスカヤ夫人役、ワーニャ叔父さんのエレーナ役を演じたんですって!(Wikipediaより)
「五月初めの雷が好き」
【チュッチェフ Tyutchev】(1803年12月5日 - 1873年7月27日)ロシアの詩人で外交官。フョードル・チュッチェフの詩はアンドレイ・タルコフスキーも映画で度々引用している。
『ストーカー』 のラスト・シーンで少女が暗唱する詩もチュッチェフの詩。↓
"I love your eyes, my dear,
their sparkling dancing fire
as they suddenly rise
to embrace everywhere
like lightning in the wilderness -
but there's a stronger charm
when your eyes are lowered
during passionate kisses
and in their downcast lashes
glows the dull flame of desire."
「私は君の瞳を愛する 友よ
ふと眼差しを上げ閃光のごとく
熱くあたりを眺めやる
その瞳を
私は慈しむ
その燃える瞳を
だが一層まさるものは
情熱の口づけに伏せた瞳
そして私は見つめる
君のまつげの下に輝く
憂いを含み ほの暗い
欲望の炎を」
Stalker (1979) | The Dull Flame of Desire
Stalker - Last Scene (Remake of Andrei Tarkovsky's Stalker)リメイク
【レールモントフ Lermontov】ミハイル・レールモントフはロシアの詩人・作家。(1814年10月15日(グレゴリオ暦)/10月3日(ユリウス暦) - 1841年7月27日(グレゴリオ暦)/7月15日(ユリウス暦))チェーホフは「私はレールモントフに勝るどんな言葉も知らない」と語っていたらしい。






タカシマヤデパ地下で買った「くらすわ」のパン美味しいーー。久しぶりに御座候もたくさんかってきたから冷凍しよう。



