『阿部は第1戦よりポジションを前にとって、チームとしての指示だろうが、攻撃にも顔を出した。それを難なくこなすのが阿部の素晴らしさだ。自分でもなんでそこにいたのか分からなかったと語っているようだが、1-0で均衡状態が続き、重い空気が流れていた展開を打ち破るように、永井のシュートのこぼれ球をヘッドで押し込んで、勝利を決定付ける2点目をマークした。』『この一戦だけでなく、苦しい戦いが続いたこれまでの連戦でも阿部はいろいろなことに耐え、チームのために、勝利に貢献してきた。そのご褒美があのゴールだったと思っても、誰にも文句は言われないだろう。』
『啓太は、鬼神となって第2戦も戦い抜いた。闘莉王が大好きな攻撃に出ても、啓太はその穴を埋めた。派手で目立つ役割は譲っても、彼は常にチームを下支えした。後半のセットプレーで、鈴木がこぼれ球を大きく蹴りだしたシーンがあった。その前に何か指示していたのだろうか、闘莉王が鈴木の元に歩を進め怒鳴っている。鈴木はゼスチャーで、聞こえないよと応戦しているようだった。』『鈴木はほかに言葉を発しなかったが、私にはこう聞こえた。「オレは状況を見てプレーしたんだ。クリアして何が悪い」』『悪くないよ啓太。君のプレーの一つひとつには、魂があるんだから。』啓太を『彼がいるだけで、皆の心が強くなれるような、歌の歌詞のような選手になっている。』と書いてくださった千野圭一記者の心あたたまる記事。http://www.soccer-m.ne.jp/chino/index-0377.html
