ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『イントゥ・ザ・ワイルド/INTO THE WILD』★★★★★

  帰りに原作を買ってきました。映画の間、エミール・ハーシュ演じるアレキサンダー・スーパートランプの冒険に夢中でした(若い日のディカプリオに似ているって思ったら、構想を思いついたときにショーン・ペンは彼を思い浮かべたそう)。
    Happiness is only real when shared. 幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。
決して涙が溢れつづけたわけではないのに・・『幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ。ボクの一生は幸せだった。みんなに神のご加護を!』最後にアレックスでなくクリスに戻って残したメッセージと本物のクリスの写真に震えました。なぜか温かい涙がエンドロールが終わっても止まらずでした。美しくて、とても生命力に溢れる映画でした。映画を盛り上げるエディ・ヴェダーパール・ジャムのフロントマン)の音楽が凄くよくて、彼の歌声は心にぎゅーっと入り込んできます。それは苦しいほどです。字幕で流れる「ギャランティード」の歌詞にも感動しました。
クリスは、とてもピュアでまっすぐ、トルストイのように生きたいと思い、強い信念を持っていて、情熱的で自分に自信がある。正しいかそうでないかはわからないけれど、そういう余裕があるから人には優しくできたのでしょうね(両親にはできなかったけれど・・)。ただ頭が良すぎた・・・ひとつの、いえ、ふたつの致命的なミスがなかったら、いつか帰宅して、修復できるときがきたんじゃないかな・・大人になることなく命を落としてしまったけれど。
そしてクリスが2年間の旅で出会った人たちとのエピソードが、とてもいいです。彼らはとても魅力的です。
ショーン・ペン監督。『990年夏、アトランタの大学を優秀な成績で卒業した22歳のクリスは、将来へ期待を寄せる家族も貯金も投げ打って、中古のダットサンで旅に出る。やがてその愛車さえも乗り捨て、アリゾナからカリフォルニア、サウスダコタへとたった一人で移動を続け、途中、忘れ難い出会いと別れを繰り返して行く。文明に毒されることなく自由に生きようと決意した彼が最終的に目指したのは遙か北、アラスカの荒野だった。』(goo映画より)http://www.intothewild.com/
多分、向こう見ずな行動は批判されることも多いだろうけれど、私は潔いクリスが好き。男の子ならキーボードカタカタしていないで自分の足で荒野を目指してほしい。