誰かが知っている誰かは、みんなが知っている誰かと同じではない。
怖かったーー。いやぁーーーあのラスト、4人の冷酷な表情はかなり怖い。エンディングの曲から聞こえてくる歪みに悪寒が止まらず・・。この後味の悪さは監督にとって成功なんでしょうね。でもね、最後がわかっていて怖いと思って観ているから感じるのか、映像に意外性はないんですよね。それと台詞で説明しすぎてるとこがあって先が読めちゃう。悪くないけれど予想通りの映画でした。原作を知らずにこの映画を観た人は原作を読みたいとは思うかな?
・・私は読み直したい(笑)
原作のイメージと重なるのは良介役の小出恵介くんくらいだったけれど、見終わったらもう琴ちゃん(貫地谷しほり)とサトルは彼ら以外に思えなくなってしまったかも。そのサトル役の林遣都くんがいい!今まで何作も観ているけれど、これは新境地だね。あと・・やっぱり竜也の声がいいね〜。
監督:行定勲、原作:吉田修一『「上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい」都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。映画会社勤務の直輝、イラストレーターの未来、フリーターの琴美、大学生の良介。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼のサトルが加わり、同じ町では連続暴行事件が起こり始める。そして彼らの日常に、小さな波紋が拡がり始める…。第15回山本周五郎賞を受賞したマンションの共同生活をする若者たちの日々を描いた、吉田修一の同名作を映画化。』(goo映画より)
メインキャストの5人が格好良過ぎて、琴ちゃんの彼である俳優の男の子がやけに普通(笑)まあ格好良すぎるのは置いておいて・・ひとり一人が奥底に抱えている暗い部分がよく出ていたと思う。でも・・ああいう事件を起こすに至った直輝のエピソードをもう少し掘り下げてほしかったな。
作り物のメリーゴーランドから早く降りたほうがいいよ。
貫地谷しほりちゃん、最近よく観るなぁ・・。ゴールデンスランバーでは宅配ドライバー青柳雅春に助けられるアイドル役でした〜。