吉田修一の「さよなら渓谷」が原作。読み始めたばかりで半分くらいしか読んでいなかったのですが、凄いです鐘下辰男さん。ちょっとだけ設定が変わっていましたが、それを感じさせません。すごく面白かったです。
始まる前、ほの暗い閉鎖的なスペースでは水が落ちる音がしていて、それが緊張感を誘うんです。どこからも私語が聞こえて来ないのがいい。その緊張感が最後まで途切れない濃密な2時間でした。渓谷をどう表現するのかと思っていたので・・そこもおもしろかったです。
『私たちは幸せになってはいけない・・・』 どうにもできない運命が目の前にあるので、何とも言えない悲しい思いが溢れ、私をざわつかせます。
脚本・構成・演出=鐘下辰男。登場人物は5人だけ(千葉哲也 松永玲子 伊達暁 とみやまあゆみ 塩野谷正幸)。おもしろかったです。おすすめです。
早く原作の続きが読みたい!原作の尾崎俊介は千葉さんよりも若いので、千葉さんは記者の渡辺かなぁ〜と思っていました(笑)新聞や雑誌の記者はこの舞台には出てきませんでした。声だけ。←声の出演に、ハイリンドの多根周作さんのお名前あり!
伊達さん・・・どこかで・・と思っていたら、真心一座!
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夜、原作の続きを読んで、改めて鐘下さん凄いな〜〜〜、演じた皆さんも凄いな〜〜と思いました。登場人物たちの抱えている闇や逃れられない過去まで見えてきましたから。
またしゅうさんいらしてた〜