ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『オーケストラ!/Le concert』★★★★★ 

  今日もBunkamuraへ。3日連ちゃんよ。
30年もブランクがあるのに、あんなに演奏できるわけないよぉ〜でも映画だからそれでいいのです。それに天才たちなら有り得るのかも。と思うくらい面白かった。背景に暗い歴史が関係するのに堅苦しいところはなく、たくさん笑える音楽映画です。
 ラスト12分の “チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲” はかなりキマス!!ソリスト、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)のヴァイオリンを耳にした後はもう涙が止まりませんでした。30年ぶりに演奏するオーケストラも出だしは酷いんだけど、アンヌ=マリー(←実は・・という事実がある)がソロの演奏を始めると・・その実は・・というものを皆が呼び起こし、奇跡を起こすのです。公開したばかりだし、オススメの映画なので、ネタばれになることは書きませんね。
 30年前に断たれた夢を実現させるために集まった元名演奏家たちも皆よかった〜。とくにタクシー運転手のサーシャ・グロスマン(ドミトリー・ナザロフ)が、暖かくていい友人で、好きでした。
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ『かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今はさえない劇場清掃員として働いている。ある日パリのシャトレ劇場から、出演できなくなった楽団の代わりの出演依頼FAXを偶然目にした彼に、とんでもないアイデアが閃いた。クビになったかつての楽団仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込もうというのだ。早速元チェロ奏者のグロスマンに話を持ちかける……。ロシア・ボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働くさえない中年男が、急遽出演できなくなった楽団の代わりに、昔の楽団仲間を集めてパリ公演を成功させようとする姿を描く人間ドラマ。このとんでもない計画の真の目的が判明した時、あたたかい感動が押し寄せる。』(goo映画より)
ソ連時代のボリショイ交響楽団では、プレジネフ政権によってユダヤ演奏家が追放され、彼らをかばったアンドレイのようなロシア人も解雇されたのは本当にあったことらしい。
チャイコフスキーが嫌われた理由は・・? 『宗教及びロシア帝国を否定した旧ソ連時代には、出版や演奏においてチャイコフスキーの宗教的および愛国的な作品のタイトルが改竄されたり、ロシア帝国国歌の引用が削除されるなどした(『戴冠式祝典行進曲』→『祝典行進曲』など)。これらはソ連崩壊後に原典版に戻された。』とwikipediaにあった。こういう映画ってロシアの政治や歴史背景がわかっていたらもっとおもしろいんだろうなぁ。
パリ公演をするにあたり演目を伝えたときにもいい顔されなかったのよねぇ。どうしてかな?