ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

昨日の夕刊 

 毎日夕刊のシネタメ入門は「英国演劇」ナショナル・シアター・ライブ 「ザ・オーディエンス」の記事。『主演のヘレン・ミレンは、2006年の映画「クィーン」に続いてエリザベス2世を演じる。映画と同じピーター・モーガンが脚本を手がけた。』『女王と首相が座っているだけの会話劇。出ずっぱりのミレンは20代から80代までの女王を、衣裳と化粧の早変わりで演じ分ける。ユーモアと風刺を込めたセリフは英国の歴史を知らなくても楽しめるし、人間くさい女王に大いに共感。同じ立憲君主制とはいえ日本では作れないであろう。名舞台。』TOHOシネマズで28日まで。
私は昨年7月に観ましたが、すごくすごーーくおもしろかったのでお時間がある方はぜひ〜。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20140702/1404315301
以下朝日夕刊。
 「三谷幸喜のありふれた生活#736」は先日亡くなった大塚周夫(ちかお)さんのお話。俳優・声優として活躍している大塚明夫さんのお父様。
『「十二人の怒れる男」の、野球が気になる陪審員七号(ジャック・ウォーデン)。この映画における大塚さんの力の抜け具合は最高だ。まるで名人の落語を聴いているかのよう。』〜『そして忘れてはならないのがドラマ「事件記者コルチャック」のダーレン・マクギャビン。コルチャックは、シカゴの新聞社で働く記者だが、大塚さんが声を当てると、いきなり江戸っ子になる。べらんめえ口調の巻き舌で喋りまくる。デスクで殺人事件の知らせを受けると、「殺しだよ、殺し。オレ、ちょっと行ってくっから! ズバーッとすっぱ抜いてやっから、まあ、見てろって」と、飛び出していく。威勢のよいこと、尋常ではない。しかもその勢いの裏に、優しさや情の深さまで感じさせる。コルチャックの魅力は、大塚さんで確実に五〇%増した。日本人に生まれて本当に良かった。』
『アニメでも活躍された大塚さん。「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男、「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王、「ムーミン」のビトーン、ビトーンでお馴染みのスティンキー等々。子供の頃、洋画やアニメで、お気に入りだったキャラクターの大半は、今思えば、大塚さんの声だったような気がする。』『いやそうではない。大塚さんの声だったからこそ、僕は好きになったのだ。』
私も大塚さんの声で育ちました!!!楽しい時間をたくさんありがとうございました。
 
 「プルートゥ PLUTO」劇評(山本健一さん)『イラク戦争を思わせる国際情勢を背景にした、一種のロボット演劇だ。両国側の高性能ロボットと人の葛藤に憎しみの心を反映させ、世界はその連鎖を断ち切れるか、という主題を豊かに視覚化した。『手塚治虫の『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」を、浦沢直樹らがリメイクした人気コミック『PLUTO』を、谷賢一が台本にして、現代舞踊の先端にいるS・L・シェルカウイが演出、振り付けた。演劇や舞踊、最新の映像(上田大樹)、漫画のコマ割りを思わせるパネル、ロボットなどを駆使する。』『森山と実力ダンサーたちが出演するのだから、ロボットの動きを舞踊に変換した演技が更にあってもいい。すると他のロボット役の俳優との演技の整合性で矛盾は出る。この兼ね合いの難しさはあろう。』『修復されたアトムが、刑事の記憶チップを入れて憎しみに囚われる。人格の変容を象徴したアイデアは面白いが、憎しみを克服する過程が緻密でない。フランスの連続テロを見るにつけ、国際的な企画意欲と現代性には共感する。』
 『身近な人が突然世を去った時、残された人々に「悲しみ」は一様に堆積するのか。モダンスイマーズの新作「悲しみよ、消えないでくれ」は、重い問いを見る人に投げかける。作・演出の蓬莱竜太は「死によってあぶり出される、生きている人間の醜さや現実を見つめてみたかった」と言う。』『死を巡る物語が清らかに描かれがちなことへの違和感が、発端という。「亡くなった方を大事に扱ってないと受け取られるかもしれない。タブーというか。でも、それは演劇、表現の使命でもある。そこに挑戦したいと思った」』『「信じ切っていることへのおごり、は僕の中で一つのテーマなのかもしれないですね」』
 地方劇場、光る独自色『水戸芸術館ACM劇場は2月、演劇集団円の演出家・森新太郎を迎え、シェークスピアの「十二夜」を上演する。執事役の近藤芳正の他は、全てオーディションで選んだ。茨城ゆかりの若い表現者を応援しようと、同劇場が昨年度始めた「未来サポートプロジェクト」の企画。応募者の居住地は不問だが、茨城在住・出身者を積極的に起用した。』http://arttowermito.or.jp/theatre/theatre02.html?id=659
『作品自体の発信をも目指すのが、北九州芸術劇場だ。2008年から、第一線の作・演出家が地域に滞在し、新作を制作するプロデュース公演を続ける。作品の内容が「北九州」を感じさせることが原則。公演は劇場と東京の2カ所。出演者はオーディションで、九州の俳優を軸に選ぶ。これまでに鐘下辰男、松井周らを招いてきた。
三重県文化会館は、若い人材の発掘を重視する。昨年度始めた「ミエ・ユース演劇ラボ」は、高校生以上25歳以下の十数人で疑似劇団を結成。公演に向け、劇団名決定から宣伝まで、自分たちで行う。劇場の助けなしでも演劇活動を続ける力をつけてもらうのが、狙い。今年はハイバイの岩井秀人らを指導者に、13人が集まった。』
  
OPENERSのTHEATERに『プルートゥ PLUTO』 http://openers.jp/gallery/872567/8
「ワンシーンワンシーン、一つひとつの動きがすべて大きな絵画のような形で進行していくので、どこを切り取っても美しいと思います。身体と言葉と音楽と映像、そして舞台装置などを駆使したトータルアートのような作品です」(森山未來
プルートゥ PLUTO』 ギャラリー http://openers.jp/gallery/872567
  
ミック・イタヤと森雪之丞の展覧会『ART OF HEART』http://openers.jp/article/874258