素晴らしかったです。観に行かれてよかったです。本当は13日に予定していたのですが、中止になり、振り替えるにしても友達も私も今日しか空いていなかったのです。東京芸術劇場の千秋楽だったのですが、席を用意していただけてよかったー（席はバラバラでしたが）。13日に観ていたら、ぜったいもう一回観ていたと思います。開演前とカーテンコールで永井愛さんの挨拶があったのですが、ステキな方でした。二兎社ってもう30年も続いているんですね。それって凄いことですね。うん、友達が言っていたけれど「二兎社に外れ無し」ですね。
シングルマザーやワーキングプアの問題は、けっこう身近にあります（私のまわりにいるシングルマザーたちは、かなり逞しく働き者です。そして、すぐに再婚する人も多い）。そういう彼女たちに振りかかってくる政治的な問題に、真摯にそして優しく向き合っている舞台でした。
肝心なときに子どもが病気になったりするので正社員につけないし、養育費は途絶えている、出来れば生活保護は受けたくない、もう笑わなくちゃもうやっていられない・・それくらいギリギリな生活がリアルなセリフから伝わってきます。そして舞台には出てこないけれど、ギリギリで頑張っている母たちが子どもに支えられている姿に涙止まらずでした。そんなシリアスな内容なのに軽快に笑わせてもらえるお芝居になっていました。
私はハイリンドの枝元萌さんが出演されるというのでチケットを取ったのです。そのおかげで、このステキな作品に出会えてよかったです。カーテンコールでの涙がとても可愛かったです。
沢口靖子さん、根岸季衣さん、吉田栄作さんが良かったのがもちろんですが、不倫して認知してもらえずシングルマザーになり昼も夜も働き、いつか正社員になろうと勉強している水枝さん（玄覺悠子）と、３人の子どもを抱えているのに浮気した夫に新しい子どもまで生まれ、養育費がすぐに途絶えてしまうし、仕事もすぐに辞めさせられてしまうシングルマザー大平さん（枝元萌）がすごく良かったです。彼女たちの子どもがすごくいい子でした！！
ながい愛♪
