完全にハマりました。まんまと・・ でもきっと合うんです、泉鏡花の世界感。異常にハマった『唐版 滝の白糸(2000年)』も原作は泉鏡花の戯曲『滝の白糸』でしたから・・と言ってもこれは全く別物の唐さんの作品になっていましたが・・。まぁ・・もうあの時と違い(フリーじゃないし)他にも興味があるので通うことにはなりませんが(笑)
あれ(http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20110604/1307199347)から原作の戯曲を読んで、今日観て・・最初に観たときより鳥肌が立ちました。そして、やっぱりラストに涙が・・生きていることは奇跡なんですから、苦しくても生きていかなければ・・。
図書之助の父、樫之助の男らしくないところ(だって、一度は家族を捨てたのに・・あっちいったりこっちいったり 不倫男めっ!男として許せないよね〜 *泉鏡花の戯曲には樫之助は出てきません)とか、図書之助が日本のサラリーマンっぽいところとか・・ でも何度も梯子をのぼったり下りたりする図書之助は殿様のためではなく、たぶん恋のため?
「♪行きはよいよい 帰りは恐い」
三度も天守にのぼった図書之介は、人間同士が殺し合う醜い地上の世界から逃げたいという潜在意識があったのでしょうか・・それで、愛に拍車がかかったとか(笑)
かなり脚色されているので『少年社中版 天守物語』としたほうがいいんじゃないかな〜と思いました。再演のときにでも(あればいいな)
そういえば・・長谷川太郎くん演じる行平琢郎って『ゴドーを待ちながら』のポッツォに鎖でつながれているラッキーのような存在なのかな・・。16年前に殿様に拾われた赤子だよね?
終演後、お隣にいらしたロマンスグレーのおじさまに話しかけられ・・たいらさん(猪苗代に住む富姫の妹・亀姫の供頭、朱の盤坊)のご両親でした。で、「よかったですーーーー」って差し出された手をぎゅっと握り返しましたよ(笑)
その朱の盤坊と舌長姥を従えた亀姫ご一行が生首をお土産にする場面は、それまでワイワイとお伽噺話的に秋草釣り(亀姫をお迎えするため)をする侍女たちの場面を一掃し、不気味な妖怪の世界に・・ でも、もっと気味悪くてもいいかもね(笑)
1階に下りたら、主役の廿浦裕介くんが物販にいて・・パンフレットもDVDも先日買ってしまい買うものがなかったのですが・・すごくよかったことを伝え握手してもらいました。ほんとに、すごいもん。前に観たときより格好良くなったように思うのは“自信”でしょうか・・ 声もいいのよねぇーーーーー。
でも・・今夜は、ワカメな奥女中・薄さん(堀池直毅)の献身さに心を奪われたMagnoliaridaです(* ̄^ ̄*)
そうそう・・この舞台を盛り上げる音楽ですが、和太鼓はAjoくんでしたーーーー。クレジットに名前を見つけ、なんか嬉しかったな〜。http://ameblo.jp/ajo-wataiko/entry-10888529716.html
朝ご飯に。