ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

「よい劇に立ち会うこと」成河×羽鳥嘉郎×岸井大輔★★★★★ 

夜も成河くん!
昨年12月に成河くんが「羽鳥嘉郎さんの新刊書籍『集まると使える』の発行記念イベントで、本をもとに、劇作家の岸井大輔さんと3人で演劇にまつわる色んな話をします。」「岸井大輔さんが新しく立ち上げたPLAYS and WORKSの2日間に渡る新春お披露目イベント「あそびとつくりごと1」の一環」と書いてくれたので。
 夕方北千住のBUoYへ。

ー『集まると使える』刊行記念イベントー
「よい劇に立ち会うこと」成河(俳優)×羽鳥嘉郎(演出家)×岸井大輔(劇作家)
「1989年生の演出家羽鳥嘉郎が、80年代に演劇と運動について語られた言葉の中から「よい」ものを集めて編んだ新刊をネタに、翻訳劇を中心に大劇場で活躍する俳優成河と、コンテンポラリーアートに劇作家として関わりながらその更新を迫る岸井大輔と、立場も活動するフィールドも違う3人の演劇人が集まり話します。」
https://plaza.rakuten.co.jp/kishii/diary/201811200000/
 

面白かった!!羽鳥嘉郎さんが出版した「よい劇に立ち会うこと」に書かれていることをトーク&解説しながら、
「混ざる」ことを一緒に考える時でもありました。
 
前から成河くんが気にしてくれているチケット問題。観客の年齢層、男女比(日本だけでなくロンドンやドイツも観劇の比率は女性客の方が多くなっているらしい)、演劇の先細りの話など。
 
以下は成河くんが言ったのではなく私の思い。
チケットが売れる昼公演が増えている昨今(シニア層が多いらしい)、OLは会社勤めしていたら平日の昼には行けないし、夜19時に劇場に行かれるサラリーマンはほぼいないと思う。なのに夜公演がどんどん減っている。前々からチケットを購入しても残業になったらお金を捨てる(空席を作る)ことになるし。そうなるにはチケット代が高すぎる。ああ・・もう日本の商業演劇は「娯楽」じゃないよね。それで観劇層を広げるのは難しいよねーー。
せめて、(最近あるけれど)学生や10代に優しい安い席を舞台が観にくい最前列やサイド席(劇場によるかな)、13列以内、2階席、3階席って値段を変えて欲しいな。間口をもっと広げて欲しい。観劇に慣れていない誘いたくても高くて誘えないのが現実です。
 
「チケットは誰が買おうと一枚は一枚」のお話。
演者側が初見を増やしたい気持ちはわかる。反応が新鮮だろうし、そこからその先へ繫がるのは理想だよね。
再演を繰り返す人気演目の舞台の客席の馴れ合い感は客席にいてもわかる。新鮮じゃない空気がある。
ちょっと特別かもだけど新感線の舞台を観たとき内輪ネタで笑わせるからアウエー感ハンパなかった。アルターボーイズは自分がその立場になり反省したことも。
小劇場だったらserial numberみたいに「障害」「学生」「はじめて割(はじめての方を誘ってくると2名で1名分の料金)」(http://serialnumber.jp/next.html)とかできるけれど、今の成河くんが出る大きさになるとそれはできないよね。それでも「自分ができることは」と興行主に話をしてくれる成河くんの思いが嬉しい。「演劇」を演じることを突き詰めていく接し方ではなく、夜も眠れないくらい「演劇と観客」「演劇の未来」について考えてくいるのも嬉しい。
どちらにしても、観客である私たちも考えないといけないことだよね。
 
「カルチベート」について。
【観客が他の観客のチケット代を肩代わりすることで活動を支援する仕組み】http://et.maekawa-asako.com/cultivate
地点が行っていたカルチベートのシステム http://chiten.org/under-throw/culpro

DULL-COLORED POPのクラウドファンディング(こちらは関西上演のため)「支援」ではなく「参加」「体験」「共創」となるような様々なリターン。 https://camp-fire.jp/projects/view/110157
 
アマヤドリのチケットのシステムはいいよね。【高校生以下】【初日割】【フリーパス】http://amayadori.co.jp/archives/12037
アマヤドリは「タダ観でゴー!0円(枚数限定・劇団予約のみ)」とかもやっています。
 
すでにやっている劇場は多いけれど、ホリプロさんレベルのところは、学生招待を増やしてほしいな。中学生か高校生のとき、歌舞伎に連れて行かれたけれど、正直寝てしまった。面白い芝居やミュージカルの方がぜったいに興味を持つと思う。
 
昔からの知り合いの岸井さんが3年前からちょくちょく成河くんと二人で演劇の勉強会をしていたらしい。成河くんのことをチョウくんと呼ぶ進行の岸井さんの感覚が観客に近いのもよかったな〜。
もっともっともっと話したい。
 
LIVEのMeet & Greetみたいに「楽屋招待企画」があればいいのにな。各回2人ずつお話しできる権みたいなの。

 岸井大輔さんの戯曲