ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

タテヨコ企画第25回公演『アメフラシザンザカ』★★★★ 

 多根さんが美味しかったと書いていたので、行ってみたかったお蕎麦屋「盛香(ジョウカ)」さんは3時までだったので、今日もここ。BGMはジャック・タチ映画音楽・*:..。♦♫♦* 聴きながら、昨日の夜ロリータのCD探してガサガサやっていたらジャック・タチ作品集「ぼくの叔父さん」のサントラが出てきて、iPhoneにいれようと出しておいたんだって思い出しました。
 これ〜。
 SPACE雑遊へ。
宇宙の正体シリーズ〜特別編「アメフラシザンザカ(作・演出:横田修)」+「坐ってはみたけれど(演出:青木柳葉魚)」の2本を上演。タテヨコ企画は『眠るまで何もしない(作・演出:横田修)』と『(BASE朗読公演)往復書簡』でちゅうりさんのオルガン生演奏を観たことしかなかったので、そういうシリーズがあったことは知りませんでした。
『海沿いの静かで小さな漁師町。その町には、大雨の日に子供が妖怪アメフラシにさらわれるという口伝があるらしい、、、ある日、修行僧の甥っ子を誘拐すると妖怪アメフラシから予告状が。降り止まない雨の中、借り出されたのは修行僧と地元に暮らす同級生たち。ほぼ同年代の若者達の生き様の隙間から、15 年前に失踪した一人の子供の名前が浮かび上がる。子供は誘拐されるのか?妖怪「アメフラシ」の正体とは?昔子供だった大人へ捧げる物語。☆ 2009 年初演、好評を博した同名作品を大幅改訂!』http://tateyoko.com
すごく好きなタイプ(これはファンタジーですね!夏に観たら怪談話としても出来そうな)のストーリーで、とても楽しかったです。フライヤーのイメージからそんなに期待していなかったのですが、笑ったし、怖かったし、ジンときました。1時間半の中にぎゅっと色々詰め込まれていました(丁寧に)。中盤ちょっとガヤガヤしていたところだけ気になったけれど・・。あ、フライヤーのイメージから期待していなかったというのは、裏面のほう。わざわざ言うことじゃないけれど、表面のこと忘れるくらいインパクトあるデザイン(写真*)だったのよー。
視界がきかない雨の中、4人の修行僧が山を下りて、サスペンデッズの佐野陽一さん演じる永然(えいねん)の実家のお寺がある故郷の町に向かっているシーンから始まりました。4人ともほんとに坊主です!似合っています!その場面と、実家に戻ってすぐ時空を超えた子ども時代のある日の場面(ここで、ハイリンドの多根周作さんの半ズボン小学生姿が見られます!干物でなくカニかま?も必見!)に、この物語の伏線が貼られていました。余談だけど、多根周作さんと佐野陽一さんを初めて観たのは『グロリア』で佐野さんチャーボーだった ( ̄∀ ̄) 多根さん http://blog.tateyoko.com/?eid=1415877
魚アレルギーの修行僧・青龍(木村トモアキ←いじられキャラ)に取り憑く妖怪アメフラシたちはいたずら好きで可愛かったし、宿坊に泊まっている女性の存在も可愛かった。ほんとうに妖怪ウミウシの背中に乗って帰ってきたのかもしれない。
事件が解決した翌朝、永然たち4人の修行僧が般若心経を唱えはじめ、そこに町の人たちも入ってくるラストシーンがとても爽やかでよかったです。
  (*)これです。 
 おまけにつけてくれたパンが美味しかったので買ってきたんだけれど、さっきお腹が空いて食べてしまった。