ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾 『ヘンリー四世』2回目/さいたま公演千秋楽★★★★★  


観劇前に、さいたまアーツ・シアターライヴ。


『シンベリン』に楽師・ローマ軍の兵士・亡霊で出演していたヴァイオリニストの千葉裕之くんがいる「ジーリオカルテット」の演奏会がありました。春らしい3曲を演奏。2曲目の♪タロウ・シスレイ はチェリスト加藤泰徳さんのオリジナル曲。題名からわかるように岡本太郎に捧げる弦楽四重奏曲として作られた曲で、とても力強くて楽しくて明るい曲でした。3曲目の♪弦楽四重奏曲第14番ト長調KV. 387(モーツァルト)の演奏も春らしくてよかった〜。木漏れ日がこぼれるステージでやさしい音を聞く贅沢な時間でした。
 1曲目:ヴィヴァルディ/「四季」より(PCでしか見れないかも)
 
 
『ヘンリー四世』は
4月14日ぶり。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130414/1365954053

さいたま公演千秋楽でした。本当に本当に楽しかった。なんかね・・演出も演技もやりすぎなところとか物足りないところとか全然なくて、音楽も美術も照明も全部バランス良くて、とにかく大好きでした。あっという間の4時間20分、こんなにも劇場まるごと(これはホワイエも、休憩時間も含め)一体感を感じる舞台って小劇場だってそうそうないと思うんです。だれも置いていかれない・・これは14日にも感じたことですが、ほんとうに素晴らしい舞台でした。ありがとうございました\(^o^)/ 
 
鋼太郎さん、木場さんはじめ、蜷川組常連の皆さんの安定感。何役もされていても着替えも切り替えも大変なのに本当に楽しそうなのでこちらも楽しくてたまらない。
今日、フォルスタッフ@鋼太郎さんがテーブルから落ちて一瞬時が止まったようにひやっと・・びっくりしたぁ〜。あの太っちょ肉じゅばん(ウレタンだからとても軽いそうです)がクッションになって少し助かっているのかもね。それでも今日も縦横無尽に走り跳び身軽な楽しいフォルスタッフでした。鋼太郎さんだけじゃなく、飛び蹴りされたり羽交い締めにされたりで舞台から落ちそうになる(いえ、落ちたし)皆さん・・まだまだ続くヘンリー四世、どうかお怪我なさいませんように(笑)
大阪、福岡、豊橋・・の劇場の奥行きはどんな感じなんだろう・・。尺が違うから体感をつかむのも大変そう(ベテランの皆さんはそんなことないのかな?)奥行きといえば・・ほんとうに今回の奥行きを生かした演出は素晴らしかった。今日も幕が上がり、ヘンリー四世(木場勝己)がウェスモーランドたちを引き連れ厳かに歩いてくる第一幕第一場、緊張感とともに気持ちはイングランド王国へ飛びました。彼らが戻り第二場・・厳かな雰囲気から一転。半裸(笑)で駆けてくる酔っぱらいハル王子と、追いかけてくるフォルスタッフのいちゃいちゃシーンへ。そこにポインズ(大川ヒロキ)が奥行きを生かしバク転しながら入ってきて・・ハル王子とふたりで、フォルスタッフをはめる悪戯の相談。彼らの悪戯の共犯者のような気持ちになった私。
 
 まっすぐな演技をする松坂桃李くんのこととか(前回観たときよりも、放蕩を捨てヘンリー五世となった桃李くんの表情のゾクッとするほどの冷たさと美しさが増しているぶん、追放されたフォルスタッフの悲しさも増していました。残酷です。赤い国王の衣装がとても似合います。)いろいろ書きたいこといっぱいあるんですよ〜。なにからどう書けばいいのか・・14日に書かなかったことを書きたいのですが。 ← こう書いてそのまま放ってしまう 悪い癖が私にはあるので、どうなるかわかりませんが・・・。 
 
サー・ジョン・フォルスタッフ
皇太子ヘンリー
ポインズ
クイックリー
ランカスター公ジョン
 
 蜷川さんにお土産渡しました〜。お痩せになっていますが足元はしっかりしていらしたので安心しました。蜷川さんと一緒にいた白川くんにも会えました。もっと白川くんのジョンを観たかった〜(矢野くんもがんばっていたけれど・・)。
 覚くんで知り合って友だちになった方々とごはん食べて帰ってきました。
 
(追記)
 朝日新聞夕刊に載った『ヘンリー四世』の劇評「充実の演技と陰影深い幕切れ」
『ヘンリー四世が臣下を引き連れ、高い燭台が並ぶ以外は何もない空間を、舞台奥から歩いてくる。この冒頭の場面が示す通り、今回の蜷川演出は、大きな装置を使わず、広い空間を俳優たちの確かな演技力と、せりふのパワーだけで充電する道を選んだ(中越司美術)。木場、たかお鷹、立石涼子辻萬長、間宮啓行など、実力ある共演者がそろったからこそ、出来た演出である。』(扇田昭彦さん)