ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『おそるべき親たち』★★★★★ 

 いつもはお茶漬けをいただきますが、今日はどうしても枝豆おにぎりが食べたかったのです。
 今日はG列。
 芸劇シアターウエストにて。2010年の再演でした。当時ノーチェックだったらしく、再演とはぜんぜん知りませんでした。信じられない!
エスプリに溢れた戯曲、どこを切りとっても美しくて滑稽で残酷な舞台。すごくすごく楽しかった。『冬のソナタ』につづき、ろうそくの演出が素敵(初演も?)。音楽、美術、照明(闇を照らす蝋燭の炎)どれも好き。そして、このキャストの上品さがあってこその『おそるべき親たち』とミシェルの上流階級の無邪気な子どもっぽさ、ねじれた愛情。
開演前?(係員のアナウンス前だった)のイヴォンヌの様子とか、イヴォンヌとジョルジュとレオの3人が好き放題言い争っていたかと思ったら、というか言い合いながら日常でいつもやっているだろうカードゲームをしだしたり・・、さりげない場面転換とか全部琴線にふれまくり。
どちらかというとジプシーの私、レオのような片付け魔の友人はもちたくないと思わせるラストでした。リバプールクリーニングを彷彿(笑)
 
ジャン・コクトー作 木内宏昌翻訳・台本 熊林弘高演『イヴォンヌ(麻実れい)は 一人息子のミシェル(満島真之介)を溺愛している。そのミシェルに恋人ができて、彼女は怒りをあらわにする。ミシェルは家族と同居する叔母レオ(佐藤オリエ)のすすめで、父ジョルジュに相談する。息子の恋人の名をきいたジョルジュ(中嶋しゅう)は絶句する。彼女 マドレーヌ(中嶋朋子)は、彼の愛人だったのだ・・・。一家は、それぞれの思惑をもってマドレーヌの家を訪問する。彼らを待ち受ける衝撃の結末とは・・・?』
これはね・・シェイクスピア好きなあなたにもおススメよ。
あ、あと、こんなにも全員がフランス人の名前でも全く違和感がないキャストってすごいわ。麻実さんはイヴォンヌだし、真之介くんはどう見てもミシェル!翻訳のお芝居でネックになる(と私は思っている)それがすでにクリアされているなんて!! ねぇそう思いませんか?
 

まだ3月だけど(今年20作品くらい観たかな?)、はやくも2014年のベスト3にランク入り(暫定1位。笑) 熊林弘高さんの作品は次も次も次も観たい。
 
そういえば秋のソナタでは満島ひかりちゃんと今回レオ役の佐藤オリエさんは母娘だったんだ・・。同じシアターイーストで劇作・脚本・翻訳:木内宏昌さん、熊林弘高さんが演出というのも同じ。なのにあのときのチケット代8200円・・出演者2人、なぜそんなに高かったんだろう・・。著作権とかのあれかな? 今回は6000円。パンフレットも今回500円とお安い。なんで?