ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

ホリプロ『幽霊』★★★★ 

 シアターコクーンにて
 原作:ヘンリック・イプセン、翻訳:毛利三彌、演出:森新太郎
 
『舞台はノルウェー西部のフィヨルドに臨む名士アルヴィング家の屋敷。十年前に他界した夫の功績を讃える記念式典の前日、牧師のマンデルスは、信仰に背を向けて生きる未亡人が、故アルヴィング大尉の名声に傷をつけていると非難する。しかし彼女は、夫の私生活が救いようのないほど堕落していたこと、そして一人息子のオスヴァルのため、世間にはそれをひた隠しにして生きてきたことを告白する。未亡人が愛のない偽りの人生を送っていたことを知り、牧師はショックを隠しきれない。そんな中、留学先のパリから帰国したオスヴァルが、女中レギーネとの結婚願望を母親に打ち明ける。しかしレギーネは、故アルヴィング大尉が放蕩の挙句、当時の女中に産ませた異母兄妹であった・・・・。』
 
『人形の家』『ヘッダ・ガブラー』のイプセン1881年に発表されたたという『幽霊』の原作は読んだことないけれど、森新太郎さんの演出の手腕もあるのか、古典というより、とても現代劇だった。面白かったけれど、『人形の家』『ヘッダ・ガブラー』のほうが好き。
オスヴァル・アルヴィング役の安蘭けいさんは・・つい先日ほかの翻訳劇で観た麻実れいさんがよすぎたから・・(安蘭さんは毒がないのかなぁ)。レギーネもちょっと物足りない。アルヴィング夫人の一人息子オスヴァル・アルヴィング役の忍成修吾くんもまあよかったけれど、牧師マンデルスの吉見一豊さんがよい。おもしろい!!Twitterで誰かが「主役の方のつま先が上演時間中90%客席を向いていた」というようなことが書いていたのを目にしたんだけど、私もそう思いました。

 コクーンだとちょっと広いかなぁ・・。日曜なのに1階も2階もバルコニー席がほとんど空席だったし・・。『感情にべったり寄り添う芝居が嫌いだ。人がただ立っているだけで劇的な空間を作りたい、という。』とインタビューで森さん。なら、やっぱりもう少し小さなところで観たかったなー。
森新太郎さん演出舞台を観るのは『エドワード二世』とこれで2作品目。『THE BIG FELLAH』は好きだといいなぁ。