目白で軽食とって シアター風姿花伝へ。
約1ヶ月のロングラン公演の『ぬれぎぬ』を何度でも観られるフリーパスにしました。パス、可愛いよ。
アマヤドリの代名詞のようになっている群舞もピタリとハマる音楽もほとんどない会話劇。それでも照明の色合いとか空気感、声のハリはアマヤドリそのもの。で、ちょっと大人になったアマヤドリという感じ。とても面白かったです。グラデーションのような、というかレイヤーを1枚1枚さりげなくめくっていくような演出もすばらしく、サスペンス的な要素も盛り込んであり、時間軸が入りまじっていて、私はすごく・すごーーく好き。
あらすじ『舞台は「自由」が大いに拡大され、刑務所までもが半民営化されたリバタリアンの行政特区。日本でありながら、今の日本とはちょっと違う、そんな場所。』『派遣労働のソーシャル・ワーカーとして重罪を犯した受刑者たちと向き合う「夫妻」を軸に、被害者の親族や受刑者のおかした罪とその内面を巡って物語は進む。「心からの反省」を促すべく活動を続ける「夫妻」とその会社のメンバーたちと、自らの罪に向き合うことを拒絶するかのような言動を続ける受刑者たち。と、そんなおりに「夫婦」の間にぬきさしならない大問題が発生し、ふたりの関係は大いにゆらいでいく……。』
前回(シャイ)何もしゃべらなかった糸山和則くんがしゃべる、しゃべる。自由席だったのですが、偶然空いていた2列目に座ったら糸山くん演じる門田がなんどか正面を向いて座ったときに目の前!その表情を映した照明の巧みさといったらもう!!目線の高さが同じで緊張したよーー。空っぽの瞳がとても悲しい。門田はとても難しい役(シャイと違う難しさだね)ですが、素晴らしかったです。ぬれぎぬ・・濡れ衣を自ら着た門田の歪んだ純愛を前にどうにもならない私がいました(ソーシャル・ワーカーの有島さんに同化。笑)。
もうひとりの受刑者・占部(中村早香さん)も素晴らしかった。その前の流れがあるので、最後に彼女があるひとに言った「殺すな」が響きました。
どうして生まれてきたのか。
生まれてこないほうがよかった。 と彼。
だったら生まないでください。 と彼。
生まれてきたほうがよかったんです。 と有島さん。ひとを殺しても?
世界を平等にするために殺す。 と女。
殺すな。 と女。
でも有島さんは・・
しいていえば・・・何人かに焦点があたっているから主筋と復筋の差をもっとつけてほしいかも。
イナゴくんにもご挨拶出来たし(ウィトくんが待っていたね〜)また観るので、また書きます〜。マミー持っていこうかな。
イナゴくん次回出演は『青森県のせむし男』(右)と 7月に桃尻犬夏「愛ヲ避ケル』(左)
アマヤドリによる雨天決行シリーズ(←この名前、ちょっと紛らわしい。屋外でやるのかと思っちゃう)『ヘッダ・カブーレル』
↑ 裕朗さんが出演した『ヘッダ・ガブラー(アトリエ・センターフォワード)』を観たことを話したら、イナゴくん「井上さん大好き」って言ってました。うふっ・嬉しいなぁ。
あ、携帯のバイブが鳴ってしまった方を振り向いて注意する男性の声が大きくて(切らなかった人が悪いのですが、何度も怒鳴るので怖かったし)注意された方が怯えてバッグをガサゴソガサゴソ・・集中力が2〜3回途切れた・・。残念。みなさん、電源切ってねぇーー。