ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

Quaras『夜中に犬に起こった奇妙な事件』★★★★ 

 世田谷パブリックシアターへ。
 原作:マーク・ハッドン 脚本:イモン・スティーヴンス 上演台本:蓬莱竜太 演出:鈴木裕美 http://www.cidn.jp
キャスト http://www.cidn.jp/UserPage/Detail/8
2階席B列。眠いので、とりあえず帰りの電車でtweetした感想だけ先に・・
とても楽しかった。二幕が好き。35歳の森田剛くんが15歳の少年幸人(ユキト)に見えて目が釘付け。観られてよかった。幸人の担任でストーリーテラーのような役割をしている瑛子先生の小島聖さんと父・入江雅人さんも素晴らしくよかった。幸人が起こすこと・幸人に起こることの背景にもなった豪華なキャスト陣(もったいないけれど)のアンサンブル的な動きにホレボレ(振り付け:熊谷拓明さん・柴一平さん)。お稽古するのも大変だっただろうなぁと思わせる絶妙なタイミングです。椅子や黒板の使い方がとても可愛らしくて素晴らしい教室の舞台美術(美術は奥村泰彦さん)と、音楽とピアノの生演奏(私の好きな、かみむら周平さん)も素敵でした。
ずっと幸人に寄り添っているその音は「伴奏」という感じのやさしい音で、映像にしたら幸人が「音符」を纏っているような、難しい曲ではなくバイエルの五線譜・・物語にぴったりのものでした。(私、かみむらさんが生演奏をするの、劇場で観るまで知らなかったから嬉しかったです〜)
  「犯人の名前を言ってはいけないのはお父さんとの約束だから」
『人とは何か、幸せとは何か。森田が演じる「幸人」の名は、物語のメッセージを表すようだ。アスペルガー症候群で、人と交わるのは苦手。父(入江雅人)に守られ、自分の世界に閉じこもってきた幸人がある日、殺された近所の犬の死の謎を追いはじめる。』 
原作の設定を日本に置き変えているのでスーッと入ってきました。(原作だと少年の名前はクリストファー・ジョン・フランシス・ブーン。イギリス人。うん、剛くんは「幸人」がいい。)
  
カーテンコールのあとのボーナストラック的な演出にもびっくり。劇中で劇中劇の後に「残ってくれたお客さまに〜」という台詞があるのですが、ほんとうにそれがあるとはー!
そうそう・・私ったら2000年のシアターコクーン『奇跡の人』や『宝塚BOYS』以来、いくつも演出作品を観たことのある鈴木裕美さんのお名前、ひろみさんだと思っていました。今回の公式にふりがながふってあって気づきました。
 
少年が母を訪ねて静岡から東京に行く場面が日曜に観た『水分-みくまり』で男が女を探して東京に出たのと被るので一人ニヤニヤ。その演出は全然違うのですが両方おもしろかった!そして今日の最後にラブラドール犬(ホンモノの)も出てきたんだから。←ねっ、おなじでしょー。
 
森田剛くんインタビュー http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140329/ent14032907440000-n1.htm