ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

ZU々『Being at home with Claude クロードと一緒に』稲葉 友&伊達 暁★★★★ 


 ←今日の彼はこちら。
脚本:ルネ―ダニエル・デュボワ、翻訳:イザベル・ピロドー/三宅優、演出・上演台本:古川貴義
Wキャスト:彼(イーブ)稲葉 友&刑事(ロバート)伊達 暁、 速記者(パンフだとガイだけどギイ?)井上裕朗、警護官(ラトレイユ)鈴木ハルニ
 
『1967年7月5日、月曜午前10時。カナダ、モントリオール、裁判長の執事室。容疑、殺人。自首してきた若い男娼。外には大勢のマスコミ。刑事の取調べは36時間を超えた。真実だけが、見付からない。』http://www.zuu24.com/withclaude/

円形劇場に入ってまず美術に圧倒された。先行きが見えない閉塞感にもう胸が苦しくなる。ゴングが鳴って、それは始まりました。
井上裕朗さんと伊達 暁さんが観たくて行ったわけですが・・・稲葉 友くんに圧倒された。演じているのではなく、彼は「彼」だった。
おそるべし稲葉 友!すごかった。愛を知らず孤独だった彼。顧客としての「あの人」に出会い、純粋な愛を知った彼の結末はなんて切ないの!「あの人」に恋人?女?知りたくなかった。「首を切り裂いたのはなぜ?」「動機は?」彼の口から明かされた真実。運命の残酷さに私まで張り裂けそうでした。「あの人」との1ヵ月。イーブの愛は永遠になったのか・・。
同時に稲葉 友くんのひたむきさに、胸を打たれたのかも。それを支えるベテランの3人も素晴らしかった。伊達さんとのバトル(主導権はどちらに?)。ロバート刑事の迫力は後半になるにつれイーブに取り込まれていくような・・(よくしゃべる、イーブしゃべるよーーー)。ラトレイユ@ハルニさんはドアの向こうで聞き耳たてていたかしら・・。裕朗さんをもっと見たかったけれど、戯曲がこうなんだから仕方ないね(笑)無口な速記者ガイ(ギイって聞こえる。カナダ訛り?)が甘党だとわかりクスッと笑っちゃったところは私にもコーヒーブレイクでした。コーヒーないけれども。
 
最初は伊達さん演じる刑事と一緒に私も彼の態度にイライラ・・。裕朗さん、ほんとにセリフないのかなぁ〜なんてぼんやり考える余裕もあったのですが、どんどん引き込まれていき、イーブの長い独白から事件の真相が見えてきたときにはもうすっかり魂がもっていかれました。稲葉 友くんは色っぽいというより可愛らしい男娼でした。いま、私はクロードを想像しています。
 
『60年代のモントリオールが舞台。肉体関係のあった男子大学生を殺害したと自首する男娼の少年「彼」と、取り調べを担当する刑事とのやり取りから、厳しい社会の差別の中で愛を守り抜こうとする同性愛者の切ない思いが浮き上がる。』(毎日新聞より)
 
 今夜の稲葉 友&伊達 暁バージョンだけ観る予定だったのですが、相馬圭祐伊藤陽佑バージョンも観ることにしました。
 
ひとつ気になったのは、照明。コンタクトレンズを忘れてメガネだったせいか、目に入る照明の数だけ白い光の筋がずーーーーっと視界に入っていて、目が辛かったです。
 
そうそう・・ヨン・ファン監督の『美少年の恋』(←ハマったわ〜。笑)を思い出しました。
『主人公のジェットは香港中環地区の店に所属する売れっ子男娼。その美貌と気まぐれな言動で老若男女を魅了する、純真残酷小悪魔ちゃんだ。その彼が街で偶然出会った美しい青年サムに心惹かれたことから、物語は始まる。』ttp://d.hatena.ne.jp/petit-marron/20100412/1271084353

 ケラさんの新作とDULL-COLORED POP vol.14『河童』のチラシ。