ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

新聞プラス 

 昨日の読売夕刊に『PLUTO プルートゥ森山未來くんインタビュー(関仁巳さん)。「この1年間で得たものは、自分の中に永遠に残っていく。それをどう還元していくのか。それは、今後のぼくの人生すべてに関わってくる。一つ一つの作品が活動報告になる、という気持ちでいます」と未來くん。イスラエル滞在中は、シェルカウイ氏に会うために何度かベルギーに行っていたようです。
〜純粋に原作の世界感を味わいたい人やダンスを楽しみにしている人など、見たいものを目当てに訪れるすべての人が「裏切られることになるかもしれない」と想像しているとのこと。「それでも、見た後に何かその人の心に届くものがある。そうなることが、この舞台の理想型だと思っています。」って。
私は原作を読んでいないし読まないで行く(漫画を読むが苦手なだけ)のでニュートラルな気持ちで行くので大丈夫ですよ。
 
プルートゥ PLUTO』を手掛ける天才振付家シディ・ラルビ・シェルカウイが語る http://allabout.co.jp/gm/gc/450445/
上田大樹さんが手掛ける装置、視覚的効果の元で、物語は進行します。非常に具体性があり、近未来を表現したセットです。」「テーマのひとつに、父子の関係があげられます。アブラーとサハド、ゲジヒトとロビタ、お茶の水博士とウラン、天馬博士とアトム…、彼らは親子の関係や確執を経験しています。また地球上の政治闘争、国家勢力間の争いもあります。そういった紛争や抗争が、各キャラクターにどのように影響しているか。キャラクターはそれぞれ紛争に対して、違う反応をします。何かを失い、その喪失感に対する反応も異なります。復讐心にかられて憎悪の気持ちを抑えられない者、悲しみに打ちひしがれる者、自分が痛い目に遭っても自分よりももっと大変な人を助けようとする者もいます。」
 
 今日の朝日夕刊に『ロンドン版 ショーシャンクの空に』劇評(山本健一さん)。刑務所物、塀の内と外を鮮やかに対比させる。暗い照明の中、鉄格子を連打する金属音で冒頭から牢獄の閉塞(へいそく)、恐怖感を打ち出す。』『人物はエンターテインメントとして典型的に書き込まれている。だからこそ、世間を怖がる囚人役に血を通わせる小林勝也のように、リアリティーある演技が求められる。谷田歩と三浦涼介もいい。ただ全体のアンサンブルに濃密な存在感が足りない。極限状況下の暴力と恐怖、組織悪のドラマの圧力があってこそ希望の主題は輝きを増す。美術は松井るみ、翻訳は小川絵梨子。』演出:白井晃
 それと『鼬〈いたち〉』劇評(徳永京子さん)。黒光りする女たちの憎悪『戯曲は、この作品で一躍、人気劇作家となった真船豊のもので、東北地方の方言で書かれている。初演は1934年。血縁と地縁に縛られた集落は、それまでも損得勘定で動いていたが、住人たちを刺激するおとりの成功が、人絹の製造工場という近代の産物である点に工夫がある。地方の田舎町に近付く時代の変化への目配りを、長塚圭史の演出に見たかった。』
 文学座アトリエ『リア王』の江守徹さん。70歳の江守さんが28歳で初めてハムレットを演じたのが、アトリエ。それから約40年・・すごいなぁ。『役に「なる」時、大事なことは「人としてそこで呼吸している感じ」という。日常でも、感情の動きに敏感であるように心がける』
観に行きます!!
  
日経新聞〈演劇回顧2014〉(内田洋一さん)http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81197800S4A221C1000000/
『国際的に活躍する岡田利規が作・演出したチェルフィッチュの「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」KAAT公演も、コンビニという生活空間をJ・S・バッハの聖なる響きで異次元に組み替え、驚かせた。岡田演出はくねくねと定まらない身体、とりとめもない会話という独特のスタイルで知られる。ゆるさを突く作意は鋭い。徹底的に管理される消費社会の末端をとらえ、行き場のない人間の感情をすくいとった。このほか、猿之助スーパー歌舞伎に台本を寄せた前川知大が主宰のイキウメで作・演出した「新しい祝日」が、働き盛りの魔の時間を軽妙に切り開いた。イキウメはいま最も息の合ったアンサンブルを見せる集団だろう。』『「おとこたち」の岩井秀人、「∧∧∧ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと……」の藤田貴大、「終の楽園」の長田育恵、「サラエヴォの黒い手」の古川健、「母に欲す」の三浦大輔、いずれももう一段の成熟へ向け、作風の転換点を迎えている。これからに注目したい作家たちだ。』
『演出の領域では蜷川幸雄が圧倒的な存在感を示しているが、層が厚いとはいえない。KAATに本拠を構えることになった白井晃東宝のシアタークリエで演出した「ロンドン版ショーシャンクの空に」で優れた成果をあげたのは頼もしい。佐々木蔵之介國村隼らの好演もあり、脱獄の物語から緊迫した心理劇を導き出した。長塚圭史(葛河思潮社背信」など)、小川絵梨子(シス・カンパニー「ロンサム・ウェスト」など)、森新太郎(世田谷パブリックシアター「ビッグ・フェラー」)らのいっそうの活躍も期待したい。』http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81197800S4A221C1000000/?df=2
『長老世代の活躍が輝いた1年であった。中でも蜷川幸雄が、肺の水を抜く入院などを余儀なくされながら演出しつづけた。すさまじい気迫といえる。ことに若い役者集団で上演した「カリギュラ」(カミュ作)は青春の孤立を描き続けた演出家の到達点。最近のいくつかの蜷川演出は、死者と対話するかのような深い境地に達している。高齢者劇団さいたまゴールド・シアターの「鴉(からす)よ、おれたちは弾丸をこめる」(清水邦夫作)がパリ、香港で公演したのは快挙だった。彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督として、これ以上ない仕事だろう。』http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81197800S4A221C1000000/?df=3