ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

朝日夕刊に 

 演劇に「世界性」これからも 傘寿迎える蜷川幸雄 続けたヨーロッパ演劇との格闘(増田愛子さん)
『これまで、7回にわたり、異なる演出で「ハムレット」を上演してきた。「心情的に何かに加担しすぎたり、必ず失敗するんだよ。他の作品ではないんです。ヨーロッパ演劇そのものと格闘させられる、巨大な構造物のような作品」と言う。 今回は、明治を思わせる長屋をセットに用いる。「日本的身体とヨーロッパ的概念をどうやって、この中で処理していくか。現在の我々が、ヨーロッパ演劇をどう咀嚼したら良いのか」。それは、蜷川が演出家人生の大半にわたり、問い続けてきたことだ。』
『海外での評価を決定づけた、80年初演の「NINAGAWAマクベス」も、そうした姿勢から生まれた。舞台全体を仏壇に模すアイデアを思いついたのは、実家で線香をあげている時だったという。「仏壇の中をのぞくと、祖先のことまで考えたりする。『マクベス』も、先祖の権力闘争と考えると分かる」 9月の「再演」は、市村たっての希望によるものだ。「僕自身が(初演のプランを)見てみたい、というのはない。でも一人の俳優が人生の経験をかけてマクベスのセリフを言いたいと思うのなら、友情として俺も抱えようということです」』
 
三谷幸喜のありふれた生活 #734」は三谷さんの新作ドラマ版「オリエント急行殺人事件」の話。「死体発見直後、ポワロと列車に乗り合わせた医師が検視をするシーン。まだ全体の四分の一あたりだ。早くもここでポワロは、ほとんど犯人を特定してしまうような推理を述べる。それはもう、「犯人は〇〇です」と言っちゃうのと同レベルの内容で、真相を知っている人間が読むと、(アガサ、そんなこと書いちゃダメだ!)とドキドキしてしまう。恐らく彼女は、それでも絶対に読者は犯人にたどり着かないという自信があったのだろう。それだけこの「オリエント急行〜」の犯人は意外なのだ。原作は、大半が列車内での尋問シーンというかなり地味な内容。金田一さんが関わる事件のように、連続して人が死ぬわけでもない。だがクリスティは、決して読者を退屈させない。尋問が進むにつれて、少しずつ真相が見えて来るプロセスは、実にスリリングだ。真実をちょっとずつ明らかにしていく、そのタイミングの巧さ。会話が続いていくだけなのに、こんなにもわくわくする小説を、僕は他に知らない。」
 
私がはじめてアガサ・クリスティを読んだのは通学の電車内じゃない赤坂のアンナミラーズの席で文庫の「オリエント急行殺人事件」を拾ったことがきっかけでした。誰かの忘れ物だったけれど、ちょっと読んだら面白くて、それからしばらくアガサ・クリスティにハマってました。通学の電車で拾ったのは違う本だわ。誰のだっけ・・
 「クリスティ、恐るべしである。」