ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

昨日の夕刊 

 朝日夕刊に「NINAGAWA・マクベス」の市村正親さんインタビュー(増田愛子さん)。
「巨大な仏壇と満開の桜――。日本的な美意識と世界観で演出家・蜷川幸雄の代表作となった「NINAGAWA・マクベス」が、この秋、17年ぶりに上演される。王殺しの主人公を初めて演じるのは、市村正親。「本番の一回一回、その時に生まれた言葉としてセリフを吐けるようにしていきたい」と話す。」
「荒野で3人の魔女から聞いた言葉を契機に、マクベスは野望に身を投じる。大きな役割を果たすのが夫人(田中裕子)だ。2人は「強いて言えばプラスとマイナス」の関係という。「こういう夫婦はよくあるんじゃない? 夫人が『そそのかす』というより、もっと深いところの問題だよね」」「先日の稽古では、田中に「マクベスってかわいそうよね」と言われたという。「でも『なんで?』とは聞かなかった」と市村。「演じる役と役が絡むのであって、人物の考えはセリフを通して考えるべき。『こうだから、こうしよう』とやると、計算された芝居になっちゃうからつまらない」」
 「青い種子は太陽のなかにある」劇評(山本健一さん)猥雑さの上、重ねる清純
寺山修司のみずみずしい初期戯曲「青い種子は太陽のなかにある」を蜷川幸雄が演出した。中越司の美術による冒頭の怪奇な場面には圧倒された。」「地獄の火炎、シュールな木人間、ナイフの刺さった巨大な耳、4人の盲人。奇想の画家H・ボスやP・ブリューゲルの図像がちりばめられた活人画が、動き出す。寺山演劇のフリークスも跳梁する。猥雑で不気味な荒野に、青い麦のような若者の清純な恋が蒔かれる。」
「寺山の指示は音楽劇。松任谷正隆が作曲したブルース、バラード、説経節が官能をそそり、ブレヒト調に物語る。」「高畑が演技も歌唱もピュアに輝く。「日がもしも沈まないなら」など、恋にふるえる切なさ、初々しさをのびやかに歌唱する。手足の隅々まで演技が繊細に行き渡る。亀梨は若者の屈折感が濃い。世俗に妥協する場面で声の出ない絶叫を放ち、挫折も生々しく表現した。」

 庭劇団ペニノ「地獄谷温泉 無明ノ宿」劇評(徳永京子さん)大人のための「動く絵本」
精神科医として勤務した異色の経歴を持ち、ビジュアルに極めて強い執着を持つ作・演出家、タニノクロウが率いる庭劇団ペニノの、2年4カ月ぶりの新作。生命力と哀切、肉体と社会問題が混じり合う、大人のための動く絵本のような作品だ(23日、プレビューを観劇)。」
「湯治宿の美術(稲田美智子)が、まず圧巻だ。半人半獣や巨大な男根など、悪夢のイメージをセットや小道具に託すのが巧みなタニノだが、今作はリアリティーに徹する。岩に縁取られた湯船、年期の入った脱衣所などが緻密(ちみつ)に造形され、4面あるそれらが場面ごとに回転する。動くセットを目で追ううち観客は、吹き集められたようにそこにいる人々の心の奥に分け入り、やがて背景にある開発の大きな影に気付くことになる。」
これ・・公式サイトを見たら、「声:田村律子」とあった。ゴールド・シアターの律子さんかな?面白そうだし、観に行く時間がなくて残念。