シアターイーストへ。アフタートーク聞きたいな〜。
席はF列(正面最前列)ど真ん中でした。中高年以上のおじさまたちの多さにびっくり。でんでんさんのファンが多かったのかな。
妻を失った男が、妻の実家に居候。
分かち合おう、悲しみを。
癒し合おう、悲しみを 。
乗り越え合おう、悲しみを。
しかし妻の妹は男を見て思っていた。
「この男は違う。この男は、悲しんでいない」
そこは雪深い山荘 ―。
素晴らしかったです!シリアスでコメディで残酷な人間ドラマ。古山憲太郎さんのかつてないほどの最低男っぷり、でんでんさんの全てにやられました。主人公はでんでんさん演じる寛治ですね。寛治の長女と同棲していた憲太郎さん演じる新山忠男は、嘘を重ねること・人を傷つけることになんとも思わないの自己中心的な男でした。
端から見ると人間の怒りやエゴのなんという喜劇性・・。これは皆さま観たほうがいいと思う。まじで。
登場人物全員にそれぞれのドラマがあり、それがどんどん大きくなり、どんどん絡んで、信頼関係が残酷なまでにポロポロと崩れていく様子がとても丁寧に描かれていました。自己中でナルシスティックな男の仮面が剥がれてゆく様は切ないほどに残酷(で滑稽)。全員から目が離せません。全員私の近くにきっと存在しています。照明(沖野隆一)も音響(今西工)も美術(伊達一成)も全て計算されつくしているのに、まっすぐに沁み込んできました。美しい雪も。人をのみこむ雪も。
ラストシーンに深く胸をえぐられるようでした。そして、全てを知り、男に裏切られた義父の「行かないでくれ」に涙。その言葉、その最後まで観て「悲しみよ、消えないでくれ」というタイトルの意味がわかりました。私が最近観たなかでベスト1です。
ああ、蓬莱さん、新作ありがとうございます (T ^ T)
モダンスイマーズ公式 http://modernswimmers.com/nextstage/index.html(←実はまだ読んでいない)http://kanashimi.modernswimmers.com/index_pc.html
そういえば、私はモダンスイマーズをはじめて観たのは、2010年2月に同じシアターイーストで上演された『凡骨タウン』でした。あれからずっと好きな劇団です。蓬莱さんが井上ひさしセンセの『木の上の軍隊』をやってくれてよかった〜と改めて思いました。蓬莱さんが井上センセと違うのは、メッセージ性がさりげなく、説教じみていないこと。そこも私が好きな部分です。
写真集予約した1冊と新しい1冊購入。
チョコ餡。 品川で、えび塩ちゃんぽん。
行くもの(予約済み・チケット購入済み) 今日もらって行きたいな〜って思ったもの。あとで載せます。