ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

扇田さん 

私もお別れをしてきました。 
http://tegamizaactors.sblo.jp/archives/20150608-1.html

5月22日に永眠された扇田昭彦さん、東京芸術劇場の企画運営委員のおひとりだったこともあり(芸劇の芸術監督である野田さんが運営委員を誰かにと考えたとき、まっさきに扇田さんに声をかけたとスピーチされていました)「扇田昭彦さんを送る会」の会場は東京芸術劇場のプレイハウスでした。
(「海外カンパニーや国内ミュージカルのプログラミングでイニシアチブを取られ、また、近代日本戯曲に若手演出家が取り組むROOTS企画も考案されました。その繋がりだと思います。」と徳永京子さんがtweetしていました)
私がはじめて扇田さんと直接お話したのも芸劇内であったセミナーで、セミナーが終わってから1階のカフェでお茶したことがついこの間のことのように思い出されます。それからでした。ご挨拶するようになったのは。いつも穏やかな笑顔を浮かべていらしたので、ついついね。
 
劇場に着いて記帳しながらふと横を見たら松岡和子先生が・・思わず先生に寂しいですねと言って手にふれてしまいました。私の思っている以上だと思います。ケラさんも第二部ロビーでのスピーチで、いつもふたりで楽屋に来てくださっていたので松岡さんが心配だとおっしゃっていました。
祭壇のお花の飾り付けは舞台美術家の島 次郎さん。白い紫陽花(アナベル)がたくさんの天使のようでした。
 
   「一生を棒に振る」という言い方があるが、
    私はひたすら舞台を見ることで「一生を棒に振り」、
    しかもそれを心から楽しんできた。
    劇作、演出、演技など優れた才能が結集した舞台に触れるのが、何よりも刺激的だったからだ。ー扇田昭彦
 
冊子の表紙に書いてあり、映像と一緒にその言葉が紹介されました。楽しんでおられたのは、やさしいお顔でわかりました。ほんとうに。扇田さんは目をまあるく輝かせて「おもしろいよ」と私たちに紹介してくださっていたのですね。
「スクープをとらない」朝日新聞記者時代のエピソードも。そうしてくださって、よかったです。

https://twitter.com/geigeki_info/status/618054810579787776 
演劇評論家・故扇田昭彦さんを送る会、600人が列席」http://www.asahi.com/articles/ASH766WKDH76UCVL04P.html?ref=rss
 
 
朝日新聞の《回顧2013:舞台》で扇田昭彦さんが〈私の3点〉にあげた舞台です。
(1)ホリプロ100万回生きたねこ」(佐野洋子原作、インバル・ピント、アブシャロム・ポラック演出・振り付け・美術)…独創的で才気ある音楽劇を創造(2)マームとジプシー「cocoon」(今日マチ子原作、藤田貴大作・演出)…斬新な方法と演技で沖縄戦を描いた演出力(3)新国立劇場エドワード二世」(クリストファー・マーロウ作、森新太郎演出、河合祥一郎訳)…挑戦的な解釈で古典劇を愚行の喜劇として演出
cocoon」はシアターイーストで再演中(明日、観に行きます)、「100万回生きたねこ」は来月プレイハウスで上演されます。 成河ねこ、見ていただきたかったです。フェステとカウフマンも。