SEVEN HEARTS http://blog.livedoor.jp/andyhouse777/archives/66190075.html
『成河はこれまでさまざまな演劇作品で、その類い希な身体能力を絶賛されてきたが、この作品では、さらに進化した成河を見ることが出来る。それは彼の柔軟な身体にダンスという新たな武器が加わったからである。もちろんダンスの型を覚えたところで、ダンサーのような表現ができるわけではない。しかし、彼のように激しいアクションからじりじりとした心理戦の舞台にまでそののびやかな身体的な感性を発揮してきた俳優が、ダンスによって身体の動かし方に新たな一面を切り開いたとしたらどうだろう。今後の成河にまで大きな影響を与える作品になるのではないかという「予感」まで抱かせる。』
『おとぎの国のような絵柄、美しいバランス、流れるような物語。それらに誘われてついつい見とれてしまう本作だが、そこに提示されているテーマは、さすがに佐野洋子らしく哲学的で深遠だ。』『いのち、きずな、愛。その言葉の響きが美しければ美しいほど、現実は残酷であり、容赦ない。最後に猫が見つけたものの大切さがいつまでも余韻の中に残る本作。もし幸運にもチケットが手に入れられた人には、思い出に残る一作になることは間違いないだろう。』