ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

KUNIO12『TATAMI』★★★★★ 

武谷公雄さん出演の『TATAMI』を観にKAATへ。大スタジオは「わかったさん」ぶり。 
http://www.kunio.me/stage/kunio12/special/
脚本:柴幸男 演出・美術:杉原邦生 ドラマターグ:野村政之 音楽:Taichi Master 舞台監督:大鹿展明、浜村修司 照明:魚森理恵、加藤泉 音響:齋藤学
出演:森下亮 武谷公雄 大石将弘 亀島一徳
席はD列(最前列)センター。
「たたみ」。はじめてのKUNIO。でも、柴幸男さんと杉原邦生さんの組み合わせにすごく興味があり、そこへ武谷さんが出るというのですから、見逃せないし、見逃さずによかった。
 
「KAATにてKUNIO『TATAMI』観劇。とても重い内容をちょっと近未来的に。断捨離?決して明るくないのに面白く、でも観終わりズシリと重く引きずる内容。否応無しに母を思い出したよ。
公演期間が短くてもったいない!これから日産で浦和レッズの応援なので、また後で。」
「武谷さん、かっこよかった〜。ちょっと蔵之介さんに似てるね。」と移動中にtweet
 
美術としての、なにもない「更地」は迫力ありました。白昼夢のような白い世界。音楽も照明も何もかも好み。だだっ広い床に大きな布だけのシンプルな美術、畳み一畳の黒い枠。その広い空間にいる4人の配置。台詞。どこを切り取っても美しいと思ったけれど、ラストシーンのキラキラが美しかった。
期間が短いというか、東京でもあったら会社帰りにもう1回観に行きたかったな。心にひっかかる台詞がいくつも。台本も読みたいなーーーー。
 
      自分の人生をどうたたむのか(終わらせるのか) 
 
ローチケさんが『男4人、全身全霊、命をかけた「たたみざま」』と書いてあったのを思い出しました。ほんと、「たたみざま」でした。
武谷さん演じるお父さんと森下 亮さん演じるロボットのヘルパーさんのやりとりがチャーミングでした。
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更地にたたみを敷いた。たたみは部屋を生んだ。部屋は暮らしは生んだ。暮らしは家を、町を、国を、人を、ゴミを、思いを生んだ。そして、ピークが訪れた。この世はものであふれた。もう誰も死ななくなった。
医療の進歩は人間の寿命を更に伸ばした。電子媒体への記憶の移植も可能になった。ロボットによる生き直しは安価になり流行している。レコーダーは自分の身に起こったすべてを記録する。過去の景色と記憶は全部たたみの下にしまってある。4人の男はそんな時代の一室に居る。父親と母親と子供と隣人。思い出の品で溢れた部屋の中、蒲団を敷いて眠っていた。彼は考えていた。彼はずっと考えていた。翌朝、彼は家族に告げる。「俺が、これを、終わらせる」もう見て見ぬふりはできない。かならずその日はやってくる。誰かがやらなければいけない。
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その『TATAMI』の音響の方の名前が斎藤学さん。そして、試合でマリノス斉藤学に2ゴールされた。私が『TATAMI』の「音楽もいいな」って思ったのが今日の敗因かもしれない。(音楽はTaichi Masterさん)
「『TATAMI』音楽を担当してくださったタイチマスターさんが観に来てくださいました!サイコーの音楽をありがとうございました!!#KUNIO12 」と杉原邦生さんがtweetしているので、音響さんとは別ですが。

杉原邦生デザインタオルもらいました。柏カラーなので、こっそり使います。