ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

Project Nyx 美女音楽劇『人魚姫』初日/1回目★★★☆ 

 シアターウエストへ。池袋は会社から近いので助かります。クッキー食べ放題のお店がナチュラルローソンに変わっていました。kinokuiyaがなくなって不便だったので、コンビニエンスストアが出来て嬉しい。隣りはイキウメ。
 
  「なみだは人間が自分でつくる、世界でいちばん小さい海のことだよ。」
 
兵庫県立芸術文化センター Project Nyx共同制作 寺山修司生誕80年記念 美女音楽劇「人魚姫」 http://www.project-nyx.com
作:寺山修司 演出:藤田俊太郎  美術・衣裳・宣伝美術:宇野亞喜良  作曲・音楽監督笠松泰洋  振付:新海絵理子 人形遣い:ルナティコ 演奏:東グルナラ 演奏・出演:黒色すみれ
出演:青野紗穂悠未ひろ、水嶋カンナ、フラワー・メグ、佐藤梟、関根麻帆、有栖川ソワレ、日和佐美香、神谷沙奈美、高畑こと美、大内慶子、小川愛理、肥田ももな、金世那
 
人形劇団「劇団人形の家」の旗揚げ公演のために寺山が書き下ろした『人魚姫』は、アンデルセンの絵本をもとに書かれた寺山修司の戯曲。1967年に寺山さんの言葉で書かれた人形の為のお芝居でした。金魚とかクジラとかヒトデとか出てくるメルへンで(ファンタジーよりメルへンという言葉がぴったり)、寺山修司だと思われる「おじさん」の浪曲みたいな語り(佐藤梟)と客席から登場した少女、黒色すみれのふたりの歌と演奏、人形がストーリーテラーとして話を進めていきました。少女は私たち観客です。そこに歌と踊り、青い海原、宇野亞喜良さんのイラストの美術、もうてんこ盛り。感性が刺激されます。黒色すみれのふたりはポンズとフライという浜でマルドロールを見つける役も演じていたり、大活躍でした。東グルナラさんのピアノ生演奏が贅沢に舞台を盛り上げていました。
設定も少し違って、人魚の少女マルドロールは15歳で、人間の世界に憧れるマルドロールが助けた、難破して海底に沈んできたジークフリートは「王子」でなく「船長」でした。しかも海に金魚!金魚もマルドロールと一緒に海から出ます。(そこがすでにメルヘン)
 
  「でも、声をあげてしまったら、あたしはあの人と何で話をするのでしょう。」
 
マルドロールがはじめて耳にした人間の言葉がジークフリートがつぶやいた「マリー」。そのとても悲しい言葉だけを口に出すことができるなんて、いじらしく、そして悲し過ぎる。最後の声が胸に刺さります。
 
 「美女音楽劇『人魚姫』初日観劇。友人たちと5人で。感想が結構分かれました。歌あり踊りありの宝塚のイメージ(←宝塚を幼稚園時以来観ていないので私の中のイメージ)かな。席によって見え方が変わりそう。オープニングでニーナの身毒丸を思い出したわ(笑)また行きます。」と帰りにtweet。(身毒丸寺山修司です)
 
もう少し広い劇場で観たいかも・・と思うくらい、1幕、演出も美術も人形の使い方も少し詰め込みすぎ盛り込みすぎ感が否めず・・舞台上がぎゅうぎゅう詰め感。2幕はよかったなーー。でも2幕、急に踊り出す場面(宝塚のレビューのよう)、ミュージカルに慣れていないので少し疲れました。もう少し余白が欲しいな〜(わざとかもしれませんが)。あと、人形を動かすところがもっと滑らかになればいいね。←観る席にもよるのかな?新潟から来た友人は「すごく好き」だと言っていて、俊太郎くんに「寺山に会わせてくれてありがとう」って伝えていました。(私の席は上手のピアノ側のはじのほうでした。ちょっと変わった座席配置です。)
頭を柔らかくして、「寺山修司のメルヘン」の世界にいきましょう。
 
 帰りに友人たちと5人で、大好きな俊太郎くんと記念写真を撮って劇場をあとにしました。俊太郎くんは演出家さんなのでお客さまがたくさんいらしてて忙しそうでした。なので感想を直接言うのは次にしまーす。今日が初日なので、これからもっとよくなりそうだしね。俊太郎くん、応援しています!
美女音楽劇『人魚姫』、たくさんの子どもたちにも観てもらいたいな。想像力がすごく広がると思います。 

 開演前に俊太郎くんがメンバーの絵本ロックバンド虹艶Bunnyのふたりが演奏して盛り上げていました。次は26日とのこと。新しいCD購入しました。500円。虹艶Bunnyがいつもライブをするお店の物販も。
 蜷川組の野口さんから。