ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『NINAGAWA・マクベス』3回目★★★★★ 

 友だちと松濤カフェでランチしてから一緒にマクベス(この前も一緒でしたが席は別だったので)。見納めでした。
 今日はH列センターブロック。中央通路のすぐ後ろです(同じ列に三谷サンいらしたわ)。
楽しかったーーーーー。すごくすごく楽しかったーーーーー。私は、この蜷川さんのマクベスが大好き。
 
今日のマクベス市村さんがとても素晴らしくて、田中裕子さんの野心にまみれた強いマクベス夫人との対比。魔女の予言と妻の野心に振り回され、自ら狂気にとりつかれ、堕ちていくマクベス。白川大くんのシートンマクベスの腹心)がマクベス夫人の死を知らせにくる、マクベスがひとり蝋燭を並べている場面から、バーナムの森(桜の。いままで観たマクベスの中でいちばん心に残る)、そして桜の木の下の場面がすごーーーく好き。痛いほど美しい場面の連続。ていうか・・どの場面を切り取ってもクライマックスかと思うくらい綺麗ですけれどね。
最初に仏壇の扉が開かれ(*)魔女たちの場面ですでに桜の花びらが舞い落ちてくる、そこからもうマクベスが死へと向かっているようです。
マクダフ鋼太郎さんとの対決のときのマクベスの動きは、もう取り憑かれたようにふらふらだからスローなんだと思おう。
  
  時代を日本の安土桃山時代に移し替え、血塗られた野望と運命の悲劇をあざやかにうつし出す。
  巨大な仏壇の中、現在・過去・未来が交錯する、 豪華絢爛・桜の森のNINAGAWA・ マクベス
 
(*)今まで書かなかったですが、額縁舞台のそれが仏壇なんです。客席通路から現れ、仏壇の大きな扉を左右に開くおばあさんの役はゴールド・シアターの田村律子さんと百元夏繪さん。ふたりは物語が終わるまで舞台の上手と下手でお弁当を食べています。仏壇の中の絵巻物を見ているような感じで。
 
源起くんや白川くんらネクストのみんながこの舞台を経験できてよかったな〜って思います。
 
今度さい芸の舞台芸術資料室で、平幹二朗さんと栗原小巻さんの「NINAGAWAマクベス(1985年)」を観よう。http://www.saf.or.jp/arthall/facilities/sa_inforoom/search/detail/12720
友だちとお茶して、池袋へ。