ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

こまつ座第112回公演『十一ぴきのネコ』再演★★★★★ 

 おじにゃんたちにはお花よりお酒ですね。
井上ひさしが生涯追い求めたユートピアの原点がここに! ネコたちの冒険と友情と裏切り・・・野良ネコのユートピアは光か影か。大人の中の子どもと子どもの中の大人に捧げるすてきなミュージカル。 』

 十一匹のネコ、十一匹のネコ、十一匹のネコが旅に出た♪♪
 ぼくたちにはすばらしい十二匹の仲間がある 十一匹は野良猫で もう一匹は大きな夢なのさ♪
 
『野良ネコにゃん太郎はいつもお腹を空かせていた。ある日にゃん太郎は自分と同じようにお腹を空かせている十匹の野良ネコ仲間たちと出会う。みんなで知恵を出し合って、色んなことを試しても、何も食べられなければ飢えて死んでしまう! そんなときに鼠殺しのにゃん作老人に出会い、目の覚めるような話を聞いてしまった。 「あの星の下に大きな湖があって、そこには途方もない大きな魚がいるそうな」 一大決心!大きな魚を求めて十一匹のネコが大冒険の旅に出た! はたしてネコたちは満腹感を味わうことが出来るのか? 』
 
行ってきました。大好きな野良猫たちに会いに紀伊國屋サザンシアターへ。今日もお腹を空かせているかニャーと。
 今日は3列目センターブロック。最前列に友だちがいました(笑)
 
絵本と同じ最後ではない『十一ぴきのネコ』は、とても辛い現実に大人は直面します。まず1幕の最後、お腹ぺこぺこの十一匹のネコたちに「大きな魚がいる湖」のことを教えて地図を渡した《鼠殺しのにゃん作老人》が、ほんとうは一緒に行きたいのに自ら死を選ぶ(その前の場面で、十匹ネコが集団自殺をしようと穴を掘っていたスコップで自分のお墓を掘るところで幕)ときに涙が・・。そうでした。思い出しました。そして、あのラスト。あーもぉ。楽しくて楽しくて最後ズッキーンと打ちのめされる。初演の3年前よりも今にマッチしているのがまた凄い。観ていた子どもたちもラストの意味がわかるときが来るのでしょうね。大人になるっていやね。
 
物語、そして、おじにゃんたちの唄と踊り(3年前よりうまくなっているけれど、3年前より八百屋舞台が大変らしい)を楽しむのと同時に、荻野清子さん生演奏が神レベルで楽しいですから〜。ピアノの前でピアノだけじゃなくいろんな音を、おじにゃんたちを見てタイミングを合わせながら出してます〜。作曲やアレンジも荻野清子さん。最高です。あ、おじにゃんたちも風とかの効果音出してます。最高です。二村周作さんの美術も最高です。
 
作:井上ひさし 演出:長塚圭史 音楽:宇野誠一郎荻野清子 美術:二村周作 照明:小川幾雄 音響:加藤 温 衣裳:十川ヒロコ 
出演:北村有起哉 中村まこと 市川しんぺー 菅原永二 金子岳憲 福田転球 大堀こういち 木村靖司 辰巳智秋 田鍋謙一郎 山内圭哉 勝部演之

アフタートークは辰巳智秋さんが目の前で、おっきくて可愛かった〜。今日は「大入満席」で、子どもたちがいっぱい!子どもたちの笑い声やひそひそ声が聞こえる幸せな空間。開演前にウロウロしているネコたちが子どものいるところをウロウロ。はじまりの合図は辰巳さんの《猫舌のにゃん九》の大きな鳴き声!野良猫たちがいっせいに鳴き出します。それで泣き出す子どもがいたら成功だとト書きに書いてあるとか。《猫糞(ネコバナ)のにゃん十一》だけ、ふてぶてしく鳴くので笑いが・・。そこから物語のはじまりです。
なんか書く順番バラバラになってしまった。