こまばアゴラ劇場へ
http://www.theatredesannales.info
弾丸飛び交う第一次世界大戦・ヨーロッパ東部戦線。泥まみれの塹壕の中、男は考え続けていた。
──我々は、何のために生きているのか? 私にとって、幸福とは何か?
「言葉」とは何か? 我々は何について語り得るのか?
論理的に「言葉」を分析することで「生の意味」を見出そうとした男、
その名をルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン。
後に二十世紀最大の哲学者と呼ばれる男。
「テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』初演を観て谷賢一さんと山崎彬くんを見初めた作品。演出が同じでもキャストが違うとこんなにも役や作品の印象が変わるとは!長くなるのであとは日記に書きますが、初演と再演の両方を観られてよかった。美術も変わっていました。」
「この前はウィトくんだった。若々しくて。今回はくんではないな。ウィトさん?でもない。ウィトさまも違う。ウィト兄貴?ウィトちゃん?どれでもなく、ウィト。ウィトゲンシュタインが合うわ。」
「こまばアゴラ劇場に大好きなMr.フロイト(ナカタさん)もいらっしゃってドキドキしました😍 初演のカミルはめちゃめちゃ色気があったんだなぁ… 😳 」←木場さん、毎回いらしているようです。会釈したら気づいてもらえて幸せ。
と帰りにtweet。
どうしても前回の公演が浮かびながらの観劇になってしまいました。2013年4月初演の感想 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130405/1365175657
またまた今回もすごーーーい分厚いパンフレット。嬉しい用語解説付きです。
作・演出:谷賢一 照明:松本大介 美術:土岐研一
今回キャスト:スタイナー隊長(榊原毅)、ミヒャエル/ヴィンセント(本折智史)、カミル(大原研二)、ベルナルド(小沢道成)、ルートヴィヒ(古河耕史)
初演キャスト:スタイナー隊長(榊原毅)、ミヒャエル/ヴィンセント(山崎彬)、カミル(井上裕朗)、ベルナルド(伊勢谷能宣)、ルートヴィヒ(西村壮悟)
今回もワクワクした、ブルシーロフ攻勢の前夜1916年6月3日多分22時頃の《ルートヴィヒがピュアなベルナルドと攻撃の作戦を練る場面、机の上の戦場にて》、ゾクゾクした完全な闇の中での銃撃戦《塹壕》、そしてラストのカミルの安息を祈る場面に胸がぎゅーーっと。
古河耕史さん、『わが友ヒットラー』や『トーキョー・スラム・エンジェルス』でも素晴らしかったですが、こんなに美しい人だっけ?と、今回まじまじと見つめてしまったルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン。前のウィトくんも好きでしたが、古河さん・・凄く良かったーー。すごい魅力あるルートヴィヒ、のちの哲学者ウィトゲンシュタインの片鱗をたっぷり楽しみました。
続きはあとで。
多分、今回の感想というより人物の感想になってしまうので、観劇の参考にならないと思いますが、ぜったいおもしろい演劇体験が出来ることを保証しますので、初演を見逃した方はぜひっ。こまばへ。http://www.theatredesannales.info