カクシンハン『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』★★★★★

　池袋のシアターグリーンBig Tree Theaterへ。
　平日の２時。満席の客席に人気の具合がわかる。噂のカクシンハン。席はC列（とっても良いお席をありがとうございます〜）
　
客席に座り、目の前の舞台を見た時からワクワクさせられました。「おお、かっこいい。」その「かっこいい」が３時間15分最後まで続きました。そして最後までローマ市民のような気持ちでいさせてくれる演出でした。入る時、市民番号もらったしね。熱狂しました。
カクシンハンを見ようと思ったきっかけは、松岡和子先生の講座（蜷川さんのジュリアス・シーザー）で、和子先生がカクシンハンのお話をされていたから、と、『ヴェローナの二紳士』でシューリオ＠河内大和さんを見ていたから。
その河内大和さんのブルータスはところどころにお茶目さも見えるかっこいいブルータスで、姿勢が良いのでシューリオだったの忘れてました。
緑の髪したキャシアス石橋直也さんもとても素敵でした。このふたりがどんどんヒートアップする（それも良い）j熱い舞台を落ち着かせていました。

所狭しと駆け巡る若々しくてエネルギッシュな演出。爆音ドラムもかっこよく。下手したらうるさいだけで終わりそうなのに、うるさくないし、どこも汚くない。衣装も美術も映像も全部美的センスが美しい舞台でした。カクシンハン版は戯曲をしっかりやりつつ、斬新に現代をプラス（これがすごくおもしろかった。国会の討論の場になるんだもの。そこで私たちローマ市民も参加しました。）していたので、シェイクスピアってすごいなーってあらためて感心したりも。ただ、女性でアントニー役を演じた真以美さんは以外とそのインパクトが弱かったように思えちゃった。
　マイナンバー。こういうアイディアも嬉しい。
　パンフレットに松岡先生との対談が載っているので、読むのが楽しみです。
　
　http://kakushinhan.org/works　舞台写真が載っています。物語を彩るプロジェクションマッピングの役割も凄くて、そして楽しくて素晴らしかった〜。
ドラム演奏：♯stdrums ユージ・レルレ・カワグチ
音響：林あきの丸田裕也(文学座) 　照明：佐々木真喜子(株式会社ファクター) 　映像：松澤延拓　舞台監督：戸田司(株式会社ザ・サムシングエルス)　舞台美術：塚本祐介　衣装：摩耶　宣伝デザイン：竹内康人(VENUE Inc.)
出演：河内大和、真以美、齋藤穂高、岩崎雄大、浜ゆうこ、大津留彬弘、鍛冶直人(文学座)、石橋直也、杉本政志(劇団AUN)、葛たか喜代、松之木天辺、祁答院雄貴、奥野港一、出崎洋樹、小田伸泰(俳優座)、別所晋(無名塾)、横井翔二郎、関ぽん太、柘植ノゾム(東京団ジャンクZ）、小黒雄太(劇団5454)、金純樹、山口祥平、栗原孝順、平圭太、阿久津紘平（劇団マツモトカズミ）、のぐち和美(青蛾館)