ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

ハイバイ『夫婦』★★★★★ 

こんな時間になってしまった・・。
 シアターイーストへ。今日はE列サイドブロック。
作・演出:岩井秀人
出演:山内圭哉 岩井秀人 平原テツ 川面千晶 鄭亜美 田村健太郎 高橋周平 猪股俊明 菅原永二
舞台監督:谷澤拓巳 舞台美術:秋山光洋 照明:松本大介 音響:中村嘉宏 衣裳:郄木阿友子
 
『ミュージカル「手紙」千秋楽で沢山泣いて(T ^ T)
ハイバイ「夫婦」、山内さん演じる岩井さんのお母さんが引きこもり秀人をかばってお父さんに口答えする場面から涙が止まらず、目が痛いです。もういない両親のこと思いながら観ていました。 』
と帰りにTweet
この舞台も一人何役も演じていました。さらりと。
 
うちは、一人っ子だったからか父も優しくて、私も父が大好きで、一回も嫌いになったことがなく、父も母が好きで、その母に数年看病され看取られて幸せだったと思うくらい。そんな夫婦だけど、色々あったんだろうな・・と思うことも度々あった。
岩井さんのお父様の透析でむくんだ腕と痣で、母を思い出したり・・。
暴君だった岩井父に不条理な暴言、暴力を浴びて育った岩井兄姉弟が皆家を出て行ってからの事、お台所に二人が立っている後ろ姿を見た時、私が家を出て二人だけになったとき会話するためにと父の好きな野球を見出した母、野球や他のスポーツにすごく詳しくなっていたのを思い出したわ。岩井さんのご両親は、そのお台所で別々の食事を作っていたわけだけれどね。その後、お父様がご病気でお仕事を辞めて家にいるようになって、お母様を外食に誘う場面がとても良かった。うちの両親も二人で鎌倉とかよく行っていたなぁ・・。
お母様が、秀人にお腹を見せながら、切らなくていいと言われていたにもかかわらず、その手術を受けた理由がわかったラストの台詞がドキッとして、お母様のお父様への愛を感じました。「夫婦」ね。
でもこのラスト、人によって捉え方が全然違うと思う。多分、それぞれ自分の両親を思い浮かべて、あの台詞を聞くんだろうな。
  
 土谷朋子さん作成の宣伝美術  そして先行特典。
 
『人生には大小さまざまな石が転がっていて、不意に足を取られることがある。腹を立ててそれを蹴飛ばすのではなく、手に取って遊び道具にしてしまうのが、岩井秀人の得意な相対化であり、岩井にしかできない芝居のつくり方だ。』『死の床につく夫(猪股俊明)を看病する妻(山内圭哉)のシーンから遡り、ふたりの出会い、新婚時代から倦怠期までたどるリズムは、岩井(菅原永二)が狂言回しになってはいるが、ほぼ事実の羅列で強弱は少ない。それでも不思議と飽きないのは、複数の役を力むことなく瞬間的に演じ分ける俳優、無作為に配置したようで、具体的な物語を抽象的なイメージに変える役割を果たす美術(秋山光洋)、人物を真上から照らして表情をあおらない照明(松本大介)などが理由。淡々としながらも緻密なスタッフワークが巧みにバトンをつなぎ、観客の視線と意識を誘導する。』朝日新聞劇評より(徳永京子さん)。http://digital.asahi.com/articles/DA3S12182772.html?rm=150

蓬莱 竜太さんのTweet『急遽東京に戻ることになり、その隙に何とかハイバイを観ることが出来ました!岩井さんの正直な愛が通低音にずっと流れてる芝居。素晴らしかった。力を貰える芝居でした。凄い才能だと心底リスペクト。いい帰京でした。頑張ろ。ツーショットの写真を打診出来ない自分の自意識に反省。』

 イキウメの安井さんが同じ回にいらしたらしい。 
 来週、もう一回観に行きます。   次回は『おとこたち』の再演。