2016-03-30 読売夕刊 読売夕刊の劇評は『イニシュマン島のビリー』(塩崎淳一郎さん) 『脚本と演出が作る「間」のうまさがせりふの行間を埋める巧みさで、幾度も観客の笑いを誘い、想像力を働かせる時間を与える。両親の死という欠落感を抱えるビリーを演じた古川は、虚無に通じる感情の動きを絞り出すように表した。共演者も若手をもり立て、多彩な演技で物語の層を厚くする。人々が濃密に結びつく環境の裏返しとも言える孤独。人間世界の本質を突くマクドナーの作劇に舌を巻く。』4月10日まで 有楽町駅にあった看板。