戯曲が生まれた経緯や映画版、舞台版それぞれの魅力など前川さんが語っています。(インタビュアー:いまこういちさん)http://spice.eplus.jp/articles/54223
「2006年に、瀧川英次君の七里ガ浜オールスターズに書いた『双魚』という短編がベースなんです。「趣味で書いていいよ」と言われて、藤子不二雄の「流血鬼」を持っていって、こういうのをやりたいと。それはヴァンパイア物で、『太陽』の根っこみたいな物語です。キュリオとノクス、ヴァンパイアになった人間と太陽の下で生きる人間が反目するように生活していたのですが、最後は混血が生まれて人類が進化していく。希望的なエンディングの作品だったのを、ずっと書き直したいと思っていたんです。2011年、東日本大震災の後にこの作品を書き直す時に、違うテーマが見えてきて。都会的な生活を送るノクスと地方での生活を送るキュリオの格差、差別がテーマだったのが、老いと死がないヴァンパイアって人間の理想形だというところから、ノクスとはなんなのかをひたすら考えて、『太陽』では理想と現実の話だということになったんです。そして後半ががらっと変わって現代社会とつながる話になりました。」
映画パンフレットにあったヴァンパイアとゾンビの話も興味深かったです。
東京公演、ほぼ完売です。http://www.ikiume.jp/web_yoyaku.html