ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

おけぴ『成河プチ一人会〜帝劇ロビーで豚まんを〜』レポ 

【祝・博多座デビュー】『成河プチ一人会〜帝劇ロビーで豚まんを〜』レポ
豚まんを頬張りながら、熱い演劇談議!<『エリザベート』が愛されるわけ><演技の自由度><ルキーニ役について>濃い! http://okepi.net/kangeki/934
おけぴ取材班:chiakiさん(取材・撮影) 監修:おけぴ管理人さん
すっごーーーい充実のレポートです。成河くんのファンにちがいない(笑)
【演技の自由度について】
「つまりですね。俳優としては常に“ライブ”でありたいと思う、それと“自由度”というのは、非常に深い話で、俳優同士そこを話し出したら簡単に決着は付かないんですよね。ただ、僕はいつもチームプレイでありたいと思っています。言い換えると、俳優同士のリアルな関係性の中で生まれるものを大切にということ。そう言うと、なぜか「意外!」と言われるんだけど(笑)。僕ひとりでひねり出しているわけじゃないんですよ。」
【ルキーニ役について】ルキーニ役をどうとらえているか。トートとルキーニのシンクロについて。
「これはあくまでもベースですが、ルキーニは20世紀を代表する典型的な人物。無学無教養なプロレタリアート、最初のイメージはそこですね。ひと旗揚げてやろうと簡単に人を殺してしまうが、自分が誰を殺したのか、何をしたのかには関心もなければ何の教養も持たない。そんな人物が破壊していく物語というのが出発点ですね。」「それを踏まえて、僕が理想としているのは“ルキーニの語りの中で完結しなければいけない”ということ。さまざまな登場人物のドラマが繰り広げられますが、最初と最後に、ルキーニの妄想の世界のお話だという枠が必要だと思っています。ルキーニが裁判官を説得するために、トートやシシィを登場させる。そんな狂言のように見えたとしても間違いじゃないと思うんです。もちろんそれだけで終わったらつまらないですけどね。」「そのために僕が試みているのは、トートの動き・所作を取ること。ただ真似をするのではなく、指の動きや、ふとした時のアイコンタクトで繋がるといいなと思って。同一人物だと思われる必要はないんですけどね。」
「 そうそう、(城田)優くんの印象的な動き“死の口づけ”のような振りを、(井上)芳雄がやらなかったんですよ。そこも役者に任されているのですが、簡略化していたんですよね。それで、芳雄トートのどこを取ろうかなと思っていたら、芳雄のほうが僕の動きを真似していて!ああ、さすが友達だなと(笑)。そのことについて話し合ったこともないですし、偶然かもしれないけれど。でも、僕はルキーニもまた、“死の口づけ”を受けたのではないかと考えているんです。なので、シシィを刺した後でトートを見たときに芳雄がそう返してくれたときは、トートとルキーニが鏡写しのような存在になれたと思いました。」
 
──ルキーニは語り部であるとともに、衣装をまとい物語の中へ入っても行きます。ほかの登場人物からは見えている?見えていない?「僕のイメージでは、物語の中のルキーニは実体というより幽体。ふわふわといろんな時代(シーン)に入り込み、すっとそこに存在する。当然のような顔をしてそこに居るけれど、「あれ、あいつ誰だっけ」みたいな存在。」
 
これって!!『兵士の物語』の覚くんもそうです!