前篇を観たのは10/17 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20171017/1508255990
原作: 寺山修司 監督: 岸善幸 撮影: 夏海光造 脚本: 港岳彦 音楽: 岩代太郎
ロズギル中の菅田将暉くんとヤン・イクチュン主演の『あゝ、荒野』後篇。山田裕貴くんと岸善幸監督の舞台挨拶付き。この役のオーディションに賭けていた思いや菅田くんとのことを語る彼にすごく好感持てた。(*)
川口覚くんは始まって早々に出てきたので、ちょっとソワソワしてしまった。二代目のオーナーの石井和寿役。すごく良かったよ。あんな表情でバリカンを見つめられる二代目を演じられるのも覚くんだから。あの役は覚くんの声にあっていたわ。
試合シーンは死闘。観ながら何度も腹筋に力が入ってしまいヘトヘトに💦
二度ある試合シーンが凄いのはもちろんだけど、その前のあるシーンで新次の目に溢れた涙にもらい泣きした私。だって、本気で殴り合ってい壮絶なボクシングシーンも、顔はカメラアングルを考えていたというのは聞かないで観たかったな😅 「さすが役者さんだなぁ」と思ったわけだけど・・。
菅田くんは本当に凄いんだけれど、私はこの映画では、ヤン・イクチュン演じるバリカン健二が愛しかったし、大好きでした。一番感情移入しちゃったかもしれない。健二から新次への置き手紙、二人の対決シーンでの健二のカウント、など、吃音症でうまく話せない健二の心の声に何度も泣きそうになった。
最後の、 ユースケ・サンタマリア(星雲ボクシングジムの片目こと堀口)とでんでん(トレーナーの馬場)にもぐっときたよ。
前篇は2011年、後篇は2022年という設定(ちょっと違和感あるけれど)。自衛隊に1年従事すれば奨学金の返済が免除になる選択的徴兵制という設定には合うし、東京オリンピック後とか東日本大震災との兼ね合いなんだけれど・・ あのデモで行進する人たちの冷たさは何なのーー?前篇で自殺サークルにいた自衛隊志望の若者(萩原利久)と健二の父親(モロ師岡)を誰も助けようとしないんだもの。
(*)シネマトゥデイ「少女漫画原作の映画に出演することで若い女性ファンを獲得していたため、新境地ともいえる本作によってアイドル的な見方ではなく、「“役者”として見てもらえるじゃないかと思い、必死だった」そうで、マネージャーからも「これを落としたら考えなきゃいけないね」と言われていたことも告白した。そして、「ボクシングの形をうまくアピールできたら」という思いでジムに通ってオーディションに参戦。最終審査では山田が「すごい好き」という俳優との一騎打ちでもあり、「死ぬ気でした」と振り返った。」「そうして勝ち取った裕二役を、その後の過酷なトレーニングを重ねて作り上げた山田。実際の撮影では、菅田と「死ぬ気で行こう」と本気の殴り合いを披露しており、「ボクシングのアクション部分が終わってもカットがかからないから、それから先はお芝居ではなくてボクシング。生きてなければ死ぬんですよ。でもそのお芝居を超えている感覚がすごく楽しかった」と嬉々として語っていた。(取材:錦怜那さん)」https://www.cinematoday.jp/news/N0095657