ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

青年団リンク ホエイ『郷愁の丘ロマントピア』★★★★★ 

 こまばアゴラ劇場にて青年団リンク ホエイ『郷愁の丘ロマントピア』作・演出 山田百次
武谷公雄さんが出演するからと、初の劇団。とても良かったので、心からおすすめします。チケットも3,200円とお安いので、お時間作ってぜひ観に行ってほしい。1月21日まで。

「4人の爺たちのスタンドバイミー」
 
町が沈んだシューパロ湖というダム湖が目の前に広がる大夕張メモリアル駐車場(現在)と炭鉱で栄えた過去の幾つかのシーン、時空を飛ぶ演出も何の違和感もなく(お爺さん4人がスゥ〜ッと働き盛りだった年齢になったり、お爺さんに戻ったり、行ったり来たりする)、とても面白く、寂しく、心に沁みる物語でした。日本人として、忘れてはいけない歴史のひとつ。多くの人に観てほしいな。

炭鉱内で起きた事故の救護は従業員たちがしたという。仲間たちの焦げた遺体の片付けとかも…法律だったらしい。
穴を掘る音だけが響き、真っ暗な「穴」の中での作業は、緊張
大夕張ダムの堰き止め湖のシューパロ湖に架けられている橋には、湖の底に沈んだかつての町名がつけられているという。
ダムの底に沈んだ「まち」、一時代は炭鉱で栄え、失くなった「まち」への鎮魂の舞台でした。
 
ホエイ、北海道三部作、第三部。http://www.seinendan.org/link/2017/09/6335
「北海道空知地方、夕張。1980年代初頭。かつて良質な製鉄用コークスを産出し、高度経済成長を支えたこの地方の鉱山も、エネルギー政策の転換や、安い海外炭の普及により閉山に追いやられていた。
「石炭から石油へ」「炭鉱から観光へ」国策で推し進められてきたはずの産業は、急激な転換を迫られ、混迷し、国からも企業からも見放され衰退していく。それから約20年後、2000年代、財政破綻後の夕張。再建の道は絶望的とされ、この町から出ていく者はあとを絶たない。2014年、かつて2万人近くが暮らした町たちが、ついにダムの底に沈んだ。いま、町を弔う。」
作・演出:山田百次(ホエイ|劇団野の上) プロデュース:河村竜也(ホエイ|青年団
出演 :河村竜也(ホエイ|青年団) 長野 海(青年団) 石川彰子(青年団) 斉藤祐一(文学座) 武谷公雄 松本 亮 山田百次(ホエイ|劇団野の上)
照明:黒太剛亮(黒猿) 衣裳:正金 彩 演出助手:楠本楓心 制作:赤刎千久子 プロデュース・宣伝美術:河村竜也
  
「大夕張という、いまはダムの底に沈んでなくなってしまった町、そこで暮らした元炭鉱夫たちを描いています。そこにかつて栄えた町があったという強烈な残滓と、弔われることなくまだそこに漂ってる強い想い、実際に夕張で感じた体験をそのまま劇にしています。」河村竜也さん https://twitter.com/dragonyayaya/status/951638684301869057