ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『下谷万年町物語』1回目★★★☆ 

 3人で観る予定が、ひとり家の事情で来られなくなり、2人で観劇。
 2012年初観劇ですーーーー。
Bunkamuraシアターコクーン再オープンを飾る舞台。作:唐十郎、演出:蜷川幸雄『昭和23年。上野と鴬谷の真ん中に位置する<下谷万年町>。住みついた男娼たちでにぎわい、電蓄から鳴るタンゴの曲で、ハエの飛び交う八軒長屋造りの町。上野を視察していた警視総監の帽子が盗まれる。犯人は不忍池雷魚と呼ばれるオカマのお春率いる一味らしく、お春のイロだった青年・洋一【藤原竜也】が帽子を持って逃げている。それを追う破目になったのは、洋一と同じ6本目の指を持つ不思議な少年・文ちゃん【西島隆弘】。洋一と文ちゃんが出会った時、瓢箪池の底から男装の麗人、キティ・瓢田【宮沢りえ】が現れる。彼女は戦争中にはぐれた演出家の恋人(もう一人の洋一)を探していた。キティは、洋一、文ちゃんと共にレヴュー小屋「サフラン座」の旗揚げを決意する。それぞれの物語は、瓢箪池の中で時空を越えて交錯し、思わぬ結末に向かっていく―!!』http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/12_mannencho.html
唐さんの戯曲、難しかったですーー。言葉が奔放にポンポン飛んできて、そして予期せぬところに飛んで行きました。『唐版 滝の白糸』はわかりやすかったけれど・・この作品、理解した自信がないですーーというか理解してないわ。文ちゃんの夢、記憶の物語だと思って観ていても難解でした。わかりやすいものに慣れていたのかしら、私。言葉を整頓出来なかったです。
1幕、池に飛び込み過ぎでは?と思うくらい飛んでたよ(最前でびしょ濡れになりながら見た友人が竜也が楽しそうだったというのでOKですが 笑)。
私はこういう猥雑なのは本来は苦手かも?とても暗いお話だしね・・。いま、新しい年を迎え、もっと夢を見させてほしかったのかな・・なんだろうね。斬新なのとか、心にズシーンと残るものがほしかったのかな。えーっと・・まだ始まったばかりなので、もっと変わっていくと思うのであんまり書きませんが・・。
青年・洋一役のたっちゃんは安心して観ていられるのですが、出番が少ない(2幕はほとんど出てこない)のがちょっぴり不満(笑)でした。でも、りえちゃんも西島くんも小柄なので、すごく男っぽく見えましたし、歌も踊りも以前に比べて上手くなっていましたよーーー。ターキーにはびっくりしましたが〜。
キティ・瓢田役の宮沢りえちゃんは・・ほんとにキレイです。ほぉ〜っと思うくらい美しい男装の麗人っぷり。流石の演技力で魅せてくれますが・・歌と踊りがぁーー歌声が細いので3人で歌うとりえちゃんの声が消えちゃう (>_<) 線が細すぎるのね。大好きなりえちゃん、NODA MAPのときみたいなりえちゃんをイメージしちゃっていたのかもしれません。ああ、歌がなければ・・・・歌わない脚本に変えてくれていればねぇ。
少年・文(ふみ)ちゃん役の西島隆弘くんは、出ずっぱりでした。台詞も聞きやすいし、後に作家となる文ちゃんの話す美しい日本語をキレイに話し、すごく役にあっていました(容姿も少年っぽい)。よかったです〜。竜也くんと西島くんのコンビで「傷だらけの天使」みたいなドラマとかやってほしいなーーなんて思ったり・・しちゃった。そうそう『グローリー・デイズ』のときに歌上手いねって思ったのよね・・・歌手だと知らずに。いまだにAAAを見たことないですが。
この六本指(かつて付いていた)の3人がサフラン座を旗揚げしていく様子は楽しかったなー。
オカマちゃんがいっぱい出てくるのですが・・後ろの席でよかったかもです(笑)お尻・お尻・お尻ばっかりだしーーー強烈です。あっ六平さんがいちばん強烈です!!
途中2回の休憩をはさんで3時間半。そんなに長く感じなかったけれど、演出と音楽が「ああ、またこれ・・」と思ってしまうところが多かったかなぁ。次にどんな音がくるか、オカマちゃんたちがどう踊るか・・わかっちゃう、というか「こうくるかな?」と思ったら本当にそうきた〜という感じだったのが残念かなぁ。思っていた通りだったということです。
凄い舞台なんだけれど、私の心に残るものはありませんでした。もっと痺れるくらい壮絶なものを期待しちゃっていたのかもしれません。 それがちょっと悔しいな。視覚的には、光り輝くキティ@りえちゃんがずっと記憶に残ると思うけれど。
 パンフレット 2000円(゜o゜;;
  もうひとりと落ち合い、今年初のマゴ。次の舞台(☆新感線)の日程を決めることも今日の話題。改装は劇場だけだったようです。相変わらず電波入らないのが難点なのよねぇ。
 
2012/01/06マイナビニュースに画像 http://news.mynavi.jp/news/2012/01/06/022/index.html
 つい探しちゃいました。下谷万年町物語、李礼仙の歌声。これぞ浅草六区って感じだわ。
悲劇喜劇2012年2月号は唐さん http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/731202.html
 
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(追記)わかりましたよ。『悲劇喜劇』を立ち読みして・・「錆びた身体! 」錆びた匂いがなかったんだ、あの歌声に。とりえちゃん@キティの歌声に感じたんだと・・。