郵便局に転送した「黒蜥蜴」の戯曲(牧羊社)を受け取ってきた。とっても綺麗で、3,500円は安かったかも😊
二版なので1969年7月20日(昭和四十四年七月二十日)発行(初版は5月20日)
装画:FIDUS 題簽:蕗谷虹児 造本:三島由紀夫
美しい本です。本のタイトル文字は緑の型押し、表紙の絵は金の型押しです!巻頭にカラー写真数点、中の文字もスミ文字ではなくて、紫色なんですよ。文章を囲む飾りはシルバーというこだわり。表紙は擦れてしまっていたけれど、中は黄ばみもなく全ページ綺麗。ここまで綺麗な状態で来ると思っていなかったので嬉しい!帯も入ってた!『讀む寶石!!』
緑川夫人(中谷美紀さん)がシュイット・ルームって言うのが好きなんですが、それも戯曲と同じ😊 楽しい!
「三島は戯曲化するにあたり、「女賊黒蜥蜴と明智小五郎との恋愛を前景に押し出して、劇の主軸」にし、種々の歌舞伎の手法を取り入れながら、「原作の耽美主義」「デカダンス」を強調して「美的恐怖恋愛劇に仕立てた」と説明している。三島版『黒蜥蜴』は多数の団体により幾度も舞台上演され、多くの演出家が手掛けており、女盗賊「黒蜥蜴」役もまた多くの名優たちによって演じられてきた。戯曲では「雨宮潤一と桜山葉子」のように乱歩の原作にはない恋愛模様が描かれている。原作では東京に始まり大阪へと舞台が移るが、三島による戯曲版では逆で、「エジプトの星」の受け渡し場所も、東京タワーに変更されている。(黒蜥蜴 #weblioより )