下北沢ザ・スズナリへ。当日券の方々で階段に作られた補助席もいっぱいでした。
黒田征太郎さんの絵が素敵。
300万円?30万(*)って言うのかと思った(笑)やっぱり凄いな。スマホばかり見ていたり(何を見ていたの?)逃げているのにInstagramに写真を載せたり。
コミカルな会話に度々笑ったけれど、彼女が笑うことはなくて、罪の意識が全くない。カラカラに乾いていた。
側から見ると決していい思いをしているとは思えないのに、それでも男は騙されて貢いでしまう。寂しさからかな。
木嶋佳苗も声が可愛いらしい。そうか… だって秋野 楓にホリデイラブの里奈も声が可愛い。そして用意周到。
(*輸入食材店の会長 鰐淵さん(外波山文明)にお金の援助をお願いする)
キョンキョンはもちろん皆さん良かった! 噂話にご用心ですね。
「陸の孤島のような地に男の家はあった。
そこに逃げてきた一人の女。
行き場のない籠の中で、滅びる人々・・・滅ぼす女。
・・・・・心淋しい人々の 欲望がぶつかり合う!」
椿組 http://tubakigumi.com/nextstage/index.html
作:青木豪 演出:高橋正徳(文学座)
出演:小泉今日子 福本伸一(ラッパ屋) 津村知与支(モダンスイマーズ) 田淵正博 木下藤次郎 鳥越勇作 趙徳安 佐久間淳也 井上カオリ 岡村多加江 浜野まどか 今井夢子 瀬山英里子 山中淳恵 外波山文明
美術:加藤ちか 照明:沖野隆一(RYU CONNECTION) 音響:青蔭佳代(音スタ) 音楽(作曲):寺田英一 衣裳:阿部美千代(株・MIHYプロデュース) 振付:スズキ拓朗(CHAiroiPLIN) 擬闘:栗原直樹(WGK)ヘアメイク:杉岡実加
宣伝美術:黒田征太郎+タカハシデザイン室
小泉今日子さん・・というよりやっぱりキョンキョンを舞台で観たのは2010 年の『At Home At The Zoo』(http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20100719/1279545166)以来だったので約8年ぶりでした。あの時は色気がなかったなんて書いてある。いい女優さんでした。(不倫を正当化する人は嫌いだけど。当人たちが罪を背負うのは構わないけれど、父のそれを知らされた子どもたちに罪は無いから。)
(追記)「小泉今日子の”毒女”っぷりにヤラれる。下北沢、老舗劇場での主演作『毒おんな』のおもしろさ。」(木俣冬さん)https://news.yahoo.co.jp/byline/kimatafuyu/20180311-00082602/
「舞台は北海道。同居人のDVから逃れ、ふらりと農村にやってきた秋野楓(小泉今日子)に男たちはたちまち見とれてしまう。だが、彼女は、意外としたたかで、手練手管で、輸入食材会社の会長(外波山文明)にお金の援助をしてもらうことに成功する。それだけならともかく、いつの間にか、恋人のいる獣医(津村知与支)にも接近、穏やかな農村の人間関係を破壊して、ターゲットを破滅へと容赦なく追い込んでいく。」「相手によって言動を変えて、うまいこと立ち回っていく主人公にすっかり騙された男たちが、なにもかもを失っていく様子を見ていると、実際にもこんな事件があったなと思う。首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗がモチーフになっているらしいが、舞台を北海道の農村という狭い空間に絞ったことで、いっそう主人公の毒が、関わった人たちに感染していく恐怖が色濃くなった。」
「小泉今日子、ぬけぬけとして(役の上です念のため)、底知れぬ魔性を舞台いっぱいに漂わせる。舞台女優としては、顔も小さく華奢な彼女が、一般女性がふだん着ているようなごくふつうの衣裳を着ると、そのへんにいる小柄な主婦にも見えかねないが、なぜか、その小ささがちっともマイナスにならない。いわゆるオーラなのか、彼女の一挙一動に目が釘付けになるし、文学的な台詞を言わせると、やたらと粘り気のある声とトーンで、圧倒的に聞かせる。」
「主人公の毒にあてられて、隠していた心のうちを表出させていく素朴な田舎の人たちがいい。主人公に対する好意や不審などそれぞれの感情や、主人公のいない間に、彼女の話や自分たちの生活の話をする場面などがしっかり描かれているからこそ、小泉今日子が輝いた。」「小泉がほかの俳優たちの魅力も引き上げているところもあるし、お互いがお互いを引き立てあっていいバランスが形成されていた気がする。」