ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『消えていくなら朝/Morning Disappearance』★★★★ 

 新国立劇場小劇場へ。2本目も蓬莱作品。
 
面白かった。家族のこと、私のような一人っ子と3人兄弟の人、実家暮らしの人、宗教を持っている人、観る人によって違う感想だと思う。私は母と大喧嘩しても、翌朝、普通に作ってもらった朝食を食べて、「行ってきます」「行ってらっしゃい」で、すぐに元通りになって、喧嘩が続くことはなかったなぁ。両親が大喧嘩をしているところも見た事なかったなー。小さな口喧嘩はあったと思うけれど・・仲よかった方だと思う。
 
あの言葉で、30年間拗ねていたとは・・。それは親が言ってはいけない言葉だけれど、言った記憶がないと。ということは、夢の中で言われた言葉を30年間しまいこんでいたということ?
 
宗教の熱心な信者である母・梅沢昌代さんが最高に面白かった。両親への復讐のために作品を作っていた定男役の鈴木浩介さんも素晴らしかったなーーー。
 
今回の作品は、蓬莱さんの家族が題材らしい。 ということは主人公の定男は蓬莱さんなのか。ご自身のこと、ご家族のことをあんなに赤裸々に、客観的に演劇に出来るなんて! 本当にすごいです!
 
「家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。「......今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。何が残るのか。」
作:蓬莱竜太 演出:宮田慶子 
出演:鈴木浩介 山中 崇 高野志穂 吉野実紗 梅沢昌代 高橋長英
美術:池田ともゆき 照明:中川隆一 音響:上田好生 衣裳:郄木阿友子 ヘアメイク:川端富生 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:澁谷壽久