この前ハイバイを観に行って会った友人のお勧めでパラドックス定数。
15時開演だと勘違い、シアター風姿花伝に着いたのが14:30少し前だったので30分も遅刻してしまった。せっかくすごく面白いお芝居だったのにーーー悔しい。駅のジューススタンドでジュース飲んでる場合じゃなかったーー。
作・演出:野木萌葱
出演:植村宏司 西原誠吾
「チェス、その凄絶なる頭脳戦。その部屋には美しいチェスがある。虐殺が繰り返される収容所の一室。看守は一人の囚人の命を救う。看守は将校。囚人は数学者。二人は美しいチェスに、手を伸ばした。」
「人間が個人であることが極限まで抑圧された第二次大戦末期の収容所の一室で、二人の男がチェス盤を挟んで向かい合います。一手指す毎に、お互いの過去が、関係が解き明かされていきます。」
チケットに暗号が。
想像していたチェスの対局のドラマではなかった(なんの情報も入れずに予約していったので)。強制収容所で出会った二人が、かつて暗号の共同研究していた数学者だったことがわかる。壁に数式を書いていく、ディフェンスとオフェンスが入れ替わりながら、まるでチェスの対局のように緊迫した時間が過ぎていき、過去の二人に戻っていく。
集中しすぎてぐったり。
1. e4 e5 2. Nf3 Nf6と指して出来た型がペトロフ・ディフェンスPetrov's Defenceの基本形。「Nf3Nf6」というタイトルの意味は・・どういうことなんだろう?この型の意味は?チェスを知っていたらもっと面白いんだろうな。
ベネディクト・カンバーバッチ主演が実在の天才数学者アラン・チューリングを演じた映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を思い出していました。
ちなみに「猫を抱いて象と泳ぐ」という小川洋子さんの小説が私が大好きです。これはジャケ買いした本。